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このコーナーでは、環境学研究科の教員や修了生がそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

パンデミックとスマートシティ

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社会環境学専攻 法政論講座
内記 香子 教授
(専門:通商と環境、デジタル化と環境保護)
本教員のプロフィール

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「2020年度秋学期・国際環境法セミナー」の受講生のみなさん、セミナーに参加してくれてどうもありがとう
私は2019年10月に着任して、この3月で1年半ほど環境学研究科に勤務していますが、そのうち1年間をコロナ禍で過ごしました。研究室に行くことが少なくなり自宅でオンライン授業の準備をして、学生さんと直接会うことなく学期を終えた授業もありました。新型コロナウィルス感染症は、大学生活に大きな影響を与えていますが、そのような中でも、オンライン授業に参加して講義を聴いてくれる学生さんが常に居てくれたことは、教員として、この1年間、私の心の支えになりました。おそらく、多くの大学教員が同じように感じたのではないかと思います。学生さんたちに本当に感謝しています。
私の前任校は大阪大学で、そこでは「貿易と環境」という分野を中心に研究してきました(貿易というツールを使って環境保護政策がどのように促進されるか?という問題です)。環境学研究科に異動して、新しいスタッフや学生さんに出会い、そしてパンデミックを経験したことは、私の研究関心にも影響を与えています。もともとビジネス・経済活動と環境の関係に関心があったのですが、今は、デジタル時代における環境保護政策に興味があって、スマートシティ事業を通じた環境・エネルギー政策をテーマに研究しています。パンデミックは、スマートシティ計画にも影響を与えていて、例えば、パンデミック下における都市コミュニティにおける(顔認証などを使った)データ収集のあり方といったことが検討されています。この点から、日本と中国のスマートシティの取組みを比較検討してみるのもおもしろいです。
新任の教員は自己紹介をしてもよいということなので、最後に私の趣味について。コロナ禍で自宅にいることが多くなってから、小学校時代にやっていた「将棋」を再び始め(藤井棋聖の影響もあり・・・)、研究科の中で将棋をするスタッフがいたら、ぜひ稽古をつけてください。コロナが終息して、対面の将棋の「研究科長杯」などがあったりしたら、1回戦敗退だと思いますが、参加したいです!
(ないき よしこ)

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