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受賞

2019年

愛知建築系大学 共同企画展実行委員会 優秀賞 (2位)

受賞者 石原 可南子 (M1、担当教員:太幡英亮・小松尚・恒川和久)

連名受賞 津村 智弘

受賞日 2019年12月21日

題 目 中川運河遊歩道計画 東洋一の大運河を浄化しながら延伸していく

今回の受賞について一言
このような賞をいただき大変嬉しく思っております。今後も設計者として励んでいきたいです。

受賞理由
「中川運河の魅力を増強せよ」というテーマに対し、今の中川運河が持つ人に放置されたが故の植生の豊さに着目し、その植生を壊さず楽しむ遊歩道を設計しました。 中川運河を浄化しながらつくっていくシステムと着眼点、どこまでも真っ直ぐ伸びていく空間を評価していただきました。


JIA 東海 銅賞

受賞者 石原 可南子 (M1、担当教員:太幡英亮・小松尚・恒川和久)

連名受賞 竹村 弘生、津村 智弘

受賞日 2019年11月30日

題 目 闇で初めて息をする。

今回の受賞について一言
このような賞をいただき大変嬉しく思っております。今後も設計者として励んでいきたいです。

受賞理由
「AIと死者と暮らす」のテーマに対し、"想像力を持つ生き物が人である"という解釈のもと、AIの参入により現代社会では想像力が失われつつあることに着目しました。 死者を想うとき、いつも目を閉じて想像することから、想像力を活性化するには視覚情報を極限まで押さえることが重要であると考えました。その結果、五感を研ぎ澄まして暮らす極狭小住宅が誕生し、そのアウトプットの面白さを、評価していただきました。


ポラスグループ 佳作

受賞者 石原 可南子 (M1、担当教員:太幡英亮・小松尚・恒川和久)

連名受賞 植木 柚花、津村 智弘

受賞日 2019年6月21日

題 目 帰る場所のつくりかた

今回の受賞について一言
このような賞をいただき大変嬉しく思っております。今後も設計者として励んでいきたいです。

受賞理由
「村」というテーマに対し、村とは帰る場所だと解釈した。現代の都市住民は土地に根差さず帰る場所を失ってしまっていることを問題視し、移り住んでも"ここが帰る場所"と思える村を作りました。 土地と自然との関わりや、コミュニティー、慣習に焦点を当て、それが生活とリンクしていく設計を評価していただきました。


Chinese Academy of Science Certificate of Collaboration & Appreciation

受賞者 長尾 征洋 講師

連名受賞 日比野高士 教授

受賞日 2019年12月9日

受賞理由
長尾征洋講師と日比野高士教授が中国科学院青島研究所の金永成教授研究グループと共同で行った次世代蓄電池・燃料電池に関する研究成果に対して、中国科学院から優秀協力賞を受賞しました。また、中国山東省で始まった「電気自動車パワーシステム協力ネットワーク」の顧問委員会メンバーにも選出されました。


クラリベイト・アナリティクス 2019 Highly Cited Researchers (高被引用論文著者)

受賞者 須藤 健悟 教授

受賞日 2019年11月19日

今回の受賞について一言
今回このような栄誉ある賞を頂きまして、大変光栄でございます。良い研究をさせて頂けるのも、名古屋大学、とくに環境学研究科の皆様のお力添えがあったからこそと、痛切に思う日々です。一方、私自身としては、実のところ、まだ大したことはしていないつもりでおりまして、これから本気を出すつもりで、研究・教育活動をさらに発展させていければと考えているところであります。今後ともどうかよろしくお願いできればと思います。

受賞理由
Highly Cited Researchersは、各研究分野において高被引用論文(Web of Scienceトップ1%論文)を一定数以上発表している研究者をリストアップして称えるもので、研究コミュニティに高いインパクトを与える研究者を抽出し、記録することを目標に発表しています。2019年は、21分野で約6,200名の研究者が、世界的に最も影響のある研究を行っている研究者としてリストアップされています(日本からは98名が選出)。須藤教授は、大気中の微量成分(気体・エアロゾル)とこれに関連する物理化学過程を全球規模で計算する化学気候モデルの開発と、これを用いた大気環境・気候変動の解明・予測を行なっており、須藤教授が発表した論文は、「環境学・生態学」、「地球科学」などの複数の研究分野において、数多く引用され、カテゴリー「クロスフィールド」として、複数分野で大きな影響力をもつ研究者として選出されました。


15th International Conference of Geology and Geography of Young Researchers’ "KHURELTOGOOT 2019" Best Presentation Award (second place)

受賞者 BATBAYAR Natsagdorj (2019年3月修士課程修了、担当教員:山口靖)

連名受賞 山口靖 教授、OIDOV Munkhtsetseg

受賞日 2019年10月11日

題 目 Lithological mapping by using ASTER data in the Ih-Ulziit area, Umnugobi province

今回の受賞について一言
I would like to thank all the people and institutions that make this research possible. Foremost, I would like to express my sincere gratitude to my academic supervisor, Professor Yasushi Yamaguchi for his advice depending upon his extensive knowledge on geological remote sensing. I am grateful to Associate Professor Oidov Munkhtsetseg of the Mongolian University of Science and Technology (MUST), Mr. R. Hirai, Mr. Y. Tochikura and Ms. K. Kurata of Earth System Laboratory, Nagoya University for their assistance in running programs and comments on my study. Furthermore, I would like to appreciate the financial support provided by the "Mongolia-Japan higher Engineering Education Development project (MJEED)".

受賞理由
BATBAYAR Natsagdorj君が、修士論文の内容について、母国であるモンゴルに帰国後に標記の国際学会で発表し、受賞したものである。この国際学会は、モンゴル教育文化科学省、モンゴル科学技術大学、モンゴル若手科学者協会などが主催し、モンゴル科学アカデミーなどが共催した。発表では研究目的が明確で、説明が論理的で明瞭であること、イントロダクションが聴衆の関心を引き付け、問題点を明白に示し、発表全体の枠組みを良く示していたこと、最新の地質リモートセンシングの解析方法を初めてモンゴルに適用したことなどが高く評価された。受賞者には盾と賞金が授与された。


アメリカ合衆国内務省及び航空宇宙局(NASA) William T. Pecore Award (Group Award)

受賞者 山口 靖 教授

受賞日 2019年10月7日

題 目 Terra Team

今回の受賞について一言
NASAの地球観測衛星Terraに搭載されている日本製センサASTERは、1999年12月の打ち上げ以来、現在に至るまでデータ取得を続けている。この記念すべき打ち上げ20周年の節目に当たり、リモートセンシングによる地球観測分野で最も権威あるWilliam T. Pecora AwardをTerraチームとして受賞できたことは、極めて大きな名誉である。ASTERのみでなく、他の4つのTerra搭載センサのチームと供に受賞を喜びたい。

受賞理由
この賞は、1965-1971年にアメリカ地質調査所(USGS)の所長、後にアメリカ内務省次官を務めたWilliam T. Pecoraの功績を記念して、リモートセンシングによる地球観測分野で顕著な功績を挙げた個人またはグループに対し1974年以来授与されている。2019年のグループ受賞者として、1999年12月に打ち上げられたアメリカ航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星Terraのチームが選ばれた。TerraにはASTER、MISR、MODIS、MOPITT、CERESの5つの観測機器が搭載されており、このうちASTERは日本製の観測センサで、山口はASTERサイエンスチームの日本側リーダーを務めている。Terraは2019年12月に打ち上げ20周年を迎えるが、現在も5つの観測機器が地球観測データを提供し続けており、気候変動による地表面の変動監視、火山噴火や山火事等の災害被害把握など幅広い分野で利用されている。Terraのデータプロダクトを使った研究論文等の出版物は19,000を越えている。Terraは最も成功した地球観測衛星の一つであり、その功績を称えて本賞が授与された。 https://www.usgs.gov/news/pecora-award-honors-excellence-earth-observation-0


第24回大気化学討論会 学生優秀発表賞

受賞者 常川 駿 (M2、担当教員:角皆潤)

受賞日 2019年11月7日

題 目 対流圏二酸化炭素の高精度三酸素同位体異常定量法開発

今回の受賞について一言
この度は、学生優秀発表賞を頂きまして、大変光栄に思います。学部を含め3年間の努力がこのかたちで認められる事は大変うれしく思います。 今回の受賞は教授をはじめ、研究室の皆様の協力があってだと思っています。この受賞を励みに今後も精進いたします。

受賞理由
2019年度の大気化学討論会の口頭発表の中で特に優秀な発表と評価されたため


環境システム研究論文発表会 第47回環境システム研究論文発表会 優秀ポスター賞

受賞者 山下 奈穂 (M2、担当教員:谷川寛樹)

連名受賞 奥岡桂次郎、谷川寛樹 教授

受賞日 2019年10月27日

題 目 日本の人工林における地理空間情報を用いた部位別・齢級別木質資源量の推計

今回の受賞について一言
このように歴史ある学会で素晴らしい賞を賜り,大変光栄に思います.博士後期課程に進学が決まっていることもあり,二年間続けてきた研究で賞をいただいたことは、今後自身の研究を進めていく励みになりました.本研究において,ご指導いただいた先生方をはじめ,多くの方々にサポートをいただきました.貴重な発表機会をくださった学会関係者様,また日頃からお世話になっております研究室の皆様にもこの場を借りて厚く御礼申し上げます.今後も研究活動により一層邁進して参りたいと思います.

受賞理由
本研究では,日本の人工林における木質資源量の将来推計・分布の把握をしました。豊富な森林資源を有する日本において,未利用資源を含む木質資源の利用促進は国として喫緊の課題として挙げられていますが、そのためにはどこにどれくらいの資源賦存量が見込まれるのか推計することが重要であります。 特に森林は炭素吸収・固定機能を有することから、資源量推計に齢級を加味することは健全な成長バランスにも言及でき、今後の政策を考える上でも有用です。 今回はポスター形式の発表であったことから,見やすいデザインや補足を含めた分かりやすい説明を心がけたことも,受賞に繋がったのではないかと考えております.


2nd Euro-Mediterranean Conference for Environmental Integration EMCEI-2 Springer Best Paper Award EMCEI 2019

受賞者 Ben Mhenni Nada (D3)

連名受賞 篠田雅人 教授、Banzragch Nandintsetseg

受賞日 2019年10月12日

題 目 Assessment of drought characteristics, and its impacts on vegetation and wheat yield in Tunisia

今回の受賞について一言
A short paper was submitted and will be published in the Conference Proceedings on Springer & E-poster presentation

受賞理由
The best paper award was based on the following criteria:
Originality and newness of contribution
Appropriate application of methodology
Effective communication of the central ideas of the work
Usefulness of research in resolving environmental problem(s)


日本活断層学会 日本活断層学会論文賞

受賞者 鈴木 康弘 減災連携研究センター・教授

連名受賞 渡辺満久、中田高

受賞日 2019年10月6日

題 目 2016年熊本地震における益城町市街地の地震断層-変動地形学的意義と建物被害への影響,活断層研究,48,13-34.

受賞理由
本論文は,2016年熊本地震で益城町市街地に出現した地表地震断層について,ずれを確認できた地点の記録を都市計画図上に詳細にとどめ,地表地震断層と活断層,および建物被害との関係について考察したものである。地表地震断層の観察結果は写真入りで詳細に記され,検証可能な基礎データとしての価値が高い。丁寧な観察と分析を通じて地震断層は2条や3条に分かれながら,撓曲変形の基部に出現している場合と離れて現れている場合があるという地形学的にも意義深い成果を示した。さらに建物被害との関係では、地表地震断層に10㎝を超えるずれ量が確認された場所では,建物の建設年代に関わらず一般家屋に大きな被害が生じることを示した。これらは,活断層の位置形状を明らかにすることにより,その活断層が活動した時に生ずる被害を予測することにつながる。本論文は,今後の活断層研究の意義・見方を広げた点において,学術的にも意義深いものである。


日本地震学会 2019年度日本地震学会学生優秀発表賞

受賞者 中込 広大 (M2、担当教員:寺川寿子)

受賞日 2019年10月4日

題 目 2016年熊本地震の余震発生における間隙流体圧の役割

今回の受賞について一言
この度は、学生優秀発表賞を頂きまして、大変光栄に思います。親身にご指導いただいた指導教員の寺川寿子先生をはじめとして、セミナー等で議論してくださった先生方や研究室の皆様、 また、審査委員の方々に深く感謝申し上げます。これを励みに、今後もより一層精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

受賞理由
日本地震学会2019年度秋季大会において、学生による優れた研究発表として評価された。


廃棄物資源循環学会 第30回廃棄物資源循環学会 研究発表会 優秀講演賞

受賞者 朝隈 友哉 (M2、担当教員:谷川寛樹)

連名受賞 奥岡桂次郎、谷川寛樹 教授

受賞日 2019年9月30日

題 目 同一性判定システムを用いた東京都市圏における建設資材の偏在性及び動態に関する研究

今回の受賞について一言
このような素晴らしい賞をいただき,大変光栄に思います。これまでに積み上げてきた研究成果が実ったタイミングで、評価をいただけましたことを非常に嬉しく思います。 本研究において、ご指導いただいた先生方をはじめ、多くの方々にサポートをいただきました。貴重な発表機会をくださった学会関係者様、また日頃からお世話になっております研究室の皆様にもこの場を借りて厚く御礼申し上げます. さらに内容を充実させた良い修士論文を書き上げるため、今後も研究活動により一層邁進したいと思います。

受賞理由
口頭発表において、スライドを視覚的に分かり易くまとめることで、専門の異なる研究者に対しても社会的意義や研究成果を理解していただける、門戸の広い形で発表が行われた。時間内に適切に発表をしたことや、質疑応答の態度など総合的に評価がされたと考えれる。今後、さらなる研究の発展が期待される。


日本地質学会 第126年学術大会優秀ポスター賞

受賞者 志村 侑亮 (D2、担当教員:竹内誠)

受賞日 2019年9月23日

題 目 紀伊半島中央部,吉野-五條地域に分布する白亜紀付加-変成コンプレックスの岩相と地質構造

今回の受賞について一言
本研究の成果は,指導教員の竹内誠教授ならびに信州大学の常盤哲也博士の多大なるご支援や建設的なご助言のおかげで得られたものである.この場を借りて厚く御礼申し上げる.

受賞理由
本発表は,緻密で膨大な地質調査のデータに基づき,従来明らかになっていなかった紀伊半島中央部の地質構造を詳細に明らかにしたもので,きわめて重要な研究である.また,詳細な地質図を中心としたポスターのレイアウトは,この研究の重要性を主張することに十分なインパクトを与えている.研究の要点もわかりやすく,かつ明快にまとめられている.


日本地震工学会 2019年 日本地震工学会大会 優秀発表賞

受賞者 寺島 芳洋 (D2、担当教員:福和伸夫)

連名受賞 福和伸夫 教授

受賞日 2019年9月19日

題 目 相反定理を用いた関東平野における長周期地震動の震源方位による変動評価


日本哺乳類学会 優秀ポスター賞

受賞者 仲井 大智 (M2、担当教員:藤原慎一)

連名受賞 藤原慎一 博物館・講師

受賞日 2019年9月17日

題 目 前肢骨からみる穴の掘り方の違い


公益社団法人環境科学会 優秀発表賞・富士電機賞

受賞者 Ha Thi Minh Phuc (D2、担当教員:須藤健悟)

連名受賞 Wendy Wuyts、Guo Jing、土居龍成

受賞日 2019年9月13日

題 目 SOCIAL ACCEPTANCE OF NEWCOMERS IN RURAL MOUNTAINOUS AREAS - CASE STUDIES IN SHIRAKAWA TOWN AND HIGASHI SHIRAKAWA VILLAGE

今回の受賞について一言
Much gratitudes towards the SES2019 organizers for such a great platform where young researchers can have discussions. I am honoured for receiving the Annual Presentation Award (Fuji Electric Award) at my first time of presenting in a poster session. This research was conducted within the framework of the 2018 On-site Research Training course during the period of more than six months. In this journey, we spent time together not only to detect the local’s problem or find out the diagnosis but also to understand the multi-cultural and disciplinary research environment within the team. The research did not fulfil all of the local’s demands or our desires but we tried to analyse the social acceptance of newcomers in those rural areas from the perspectives of foreign researchers by considering also some assumptions about the rural-Japan (e.g. the local gossip, the hard acceptance of locals towards newcomers, etc ). During the discussing time in the conference, I was confirmed by some audiences the similar behaviours of local people observed in other rural Japan such as in Nagano or Kansai region. There were many other suggestions and I was also motivated by some audiences who thought that our results can be published in academic journals. After all, it’s not the fact that our results are extraordinary among other presentations in the conference to receive the award, but because the whole research team spent a lot of efforts and enthusiasms on it (besides of our doctoral thesis) so that I was able to present by all of my eagerness as well as a lot of luck. Last but not least, many thanks for the co-authors Wendy Wuyts, Guo Jing and Doi Ryuusei for everything, the local governments of Shirakawa town and Higashi-Shirakawa Village for the collaboration and especially professors Hirokazu Kato, Yasuhiro Hirano, Noriko Sugiyama, Hiromi Yamashita, Yuji Kakimoto, Takafumi Miyasaka, Noriyuki Kawamura, Masao Takano for guiding us during the whole course.

受賞理由
環境科学会年会では、研究成果を発表した若手研究者・学生等の中から、①ポスドク及び博士課程学生の部、②修士課程学生の部、③学部学生・高専生・高校生等の部において、優秀な発表を行った者に「優秀発表賞」を授与する。審査は、優秀発表賞選考委員会により、ポスターの内容、発表者による説明等をもとに採点され、当日の年会に参加した正会員による投票結果を加味して選考される。2019年会において、Ha Thi Minh Phuc氏は、ポスドクおよび博士課程学生の部で、優秀な発表を行ったと評価、選出された。


環境科学会 環境科学会2019年会 修士課程学生の部 優秀発表賞(富士電機賞)

受賞者 山下 奈穂 (M2、担当教員:谷川寛樹)

連名受賞 奥岡桂次郎 助教、谷川寛樹 教授

受賞日 2019年9月13日

題 目 都市・森林間の最適な輸送経路による木質資源循環圏の時空間分析 ー木曽川流域における搬出優先度を考慮したケーススタディー

今回の受賞について一言
2年連続でこのような素晴らしい賞をいただき,大変光栄に思います.これから博士後期課程に進学が決まっていることもあり,自身の研究を進めていく励みになりました.本研究において,ご指導いただいた先生方をはじめ,多くの方々にサポートをいただきました.貴重な発表機会をくださった学会関係者様,富士電機株式会社様,また日頃からお世話になっております研究室の皆様にもこの場を借りて厚く御礼申し上げます.今後も研究活動により一層邁進して参りたいと思います.

受賞理由
本研究では,木曽川流域を対象に木質資源量の将来予測と搬出優先度を加味した需給バランスの分布を評価いたしました.背景として,木質資源量の将来予測から今後も林業バイオマス・林産バイオマスの増加が見込まれており,効率的な利用先の構築が喫緊の課題であることが挙げられます.
しかしながら,単に資源賦存量を把握するだけでは効率的な利用の実現には不十分であり,”どの”木質資源が”どこで”使われ”どこから”運ばれるのか,を加味する必要があります.本研究では,2100年までの木質資源量の推計に加え,地理情報などの詳細を加えた分布図の作成を行いました.
今回はポスター形式の発表であったことから,見やすいデザインや補足を含めた分かりやすい説明を心がけたことも,受賞に繋がったのではないかと考えております.


内閣総理大臣 防災功労者内閣総理大臣表彰

受賞者 福和 伸夫 減災連携研究センター・教授・センター長

受賞日 2019年9月1日

今回の受賞について一言
これまで行ってきた防災に関わる活動が評価されたことに感謝しています。一緒に活動してきた皆様のおかげです。

受賞理由
 氏は,地震工学を専門とし,建築物の耐震安全性向上に寄与した研究成果で日本建築学会賞など多数の学術賞を受賞しており,日本地震工学会長も務めた。また,南海トラフ地震を始め,国が進める地震対策に深く関わり,中央防災会議の多くの専門調査会や作業部会,検討会に加わり,国民運動作りや臨時情報発表時の対応検討に主導的に関わった。特に,南海トラフ沿いの異常な現象への防災対応検討ワーキンググループでは,主査として臨時情報発表時の対応検討に関わった。また,地震調査研究推進本部や,総合科学技術会議,文部科学省,国土交通省,気象庁,消防庁などが進める防災検討にも主体的に取り組んでいる。
さらに,府県・市町の防災対策にも大きく貢献してきた。また,氏が開発した振動教材「ぶるる」は,中央防災会議本会議においても実演され,災害被害を軽減する国民運動,TEAM防災ジャパン,防災推進国民大会などでも主要な役割を果たしている。平成19年にはこれらの活動に対し,科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を授与され,平成26年には防災功労者防災担当大臣表彰を受賞している。
 これに加え,防災対策を実効的にするため,産官学民連携の場として,あいち防災協働社会推進協議会,西三河防災減災連携研究会,愛知建築地震災害軽減システム研究協議会などの立ち上げ,名古屋大学減災連携研究センターやあいち・なごや強靭化共創センターの設立,啓発・対応・研究拠点の名古屋大学減災館の開設なども主導した。
 このように,氏は,研究・施策・実践を三位一体で進め,防災・減災に寄与した。


一般社団法人交通工学研究会 研究奨励賞

受賞者 柿元 祐史 助教

連名受賞 中村英樹 教授

受賞日 2019年8月7日

題 目 信号交差点密度を考慮した道路事業便益の算出手法

今回の受賞について一言
研究成果を評価いただけて大変光栄に思っております。今後も賞が取れるよう努力していきたいと思います。

受賞理由
第39回交通工学研究会発表会における貴殿の研究発表は研究奨励賞にふさわしいものと認めこれを賞します


キッズデザイン協議会 第13回キッズデザイン賞

受賞者 国立大学法人名古屋大学 太幡研究室

受賞日 2019年8月23日

題 目 ⼦連れコワーキングスペース

今回の受賞について一言
「⼦どもと過ごす事」と「働く事」を同時にサポートする空間をつくる、名古屋⼤学での実証実験と下呂 市での社会実装までの⼀連のデザインです。⼦どもの遊びや勉強の様⼦を⾒つつ、親は仕事に集中する。 そうした過ごし⽅を可能にする空間が、ワークとライフを取り巻く困難な課題の解決に向けた選択肢と なり、新しいライフスタイルの実践の場となることを⽬指した取組です。


第73回セメント技術大会 優秀講演者賞

受賞者 栗原 諒 (D3、担当教員:丸山一平)

連名受賞 杉本裕紀、丸山一平 教授

受賞日 2019年8月1日

題 目 Quantification of two types of C-S-H in the Portland cement paste affected by cement Blaine value

今回の受賞について一言
このような賞を頂き,大変嬉しく思います。今回の受賞を弾みとして今後の研究に引き続き取り組んでいきたいと思います。ご指導頂いた先生および実験を共に取り組んだ連名者の方に改めて感謝申し上げます。

受賞理由
第73回セメント技術大会におけるあなたの講演は審査の結果優秀なるものと認められましたので記念品を贈りこれを表彰します。


京都大学環境衛生工学研究会 優秀プロジェクト賞

受賞者 平山 修久 減災連携研究センター・准教授

連名受賞 杉浦純一

受賞日 2019年7月27日

題 目 国土数値情報を用いた水道システムの水害リスクマップの構築

受賞理由
環境衛生工学研究会第41回シンポジウムでの講演論文「国土数値情報を用いた水道システムの水害リスクマップの構築」が,会誌およびシンポジウムで発表された各種プロジェクトや活動のなかで,独創性や社会的貢献において特に優れた内容であると評価されたことによる。


京都大学環境衛生工学研究会 研究奨励賞

受賞者 亀田 一平 (D3、担当教員:平山修久)

受賞日 2019年7月27日

題 目 自治体における災害廃棄物対策の実効性評価手法に関する検討

受賞理由
環境衛生工学研究会第41回シンポジウムでの講演論文「自治体における災害廃棄物対策の実効性評価手法に関する検討」が,若手研究者,技術者の優れた講演と評価されたことによる。


日本コンクリート工学会 第41回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞

受賞者 栗原 諒 (D3、担当教員:丸山一平)

連名受賞 杉本裕紀、丸山一平 教授

受賞日 2019年7月12日

題 目 TWO TYPES OF C(A)SH IN THE HARDENED CEMENT PASTES USING LOW HEAT / ORDINARY PORTLAND CEMENT EVALUATED BY NITROGEN SORPTION

今回の受賞について一言
日本中からコンクリート技術者が集う学会で,セメントの水和反応に関する基礎研究でこのような賞を頂き大変嬉しく思います。今後さらに大きな成果としてまとめられるよう,今回の受賞を励みに引き続き取り組みたいと思います。ご指導頂いた先生および実験を共に取り組んだ連名者の方に改めて感謝申し上げます。

受賞理由
第41回コンクリート工学講演会であなたが発表された標記の論文は選考の結果特に優秀な講演と認められました。よって実行委員会は第41回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞を贈りその名誉を称えます。


日本コンクリート工学会 年次論文奨励賞

受賞者 藤牧 哲也 (M1、担当教員:丸山一平)

連名受賞 松田明、渋谷和俊、丸山一平 教授

受賞日 2019年7月12日

題 目 X線イメージングによるモルタル中の水分移動の可視化と挙動分析に関する基礎研究

今回の受賞について一言
このような名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。先生をはじめ、研究室の皆様の協力があっての受賞だと思っています。この受賞を励みに今後も精進いたします。

受賞理由
第41回コンクリート工学講演会であなたが発表された標記の論文は選考の結果特に優秀な講演と認められました
よって実行委員会は第41回コンクリート工学講演会年次論文奨励賞を贈りその名誉を称えます


日本コンクリート工学会 年次論文奨励賞

受賞者 常川 晃輝 (M1、担当教員:丸山一平)

連名受賞 Jiri Rymes、栗原諒、丸山一平 教授

受賞日 2019年7月12日

題 目 長石類のC-S-H生成反応に関する基礎的研究

今回の受賞について一言
このような賞をいただき大変光栄に思います。先生をはじめ、研究室の皆様の協力があっての受賞だと思っています。この受賞を励みに今後も精進いたします。

受賞理由
第41回コンクリート工学講演会であなたが発表された標記の論文は優秀な講演と認められました
よって実行委員会は第41回コンクリート講演会年次論文奨励賞を贈りその名誉を称えます


日本地球惑星科学連合2019年大会 学生優秀発表賞

受賞者 隈 隆成 (D2、担当教員:山本鋼志)

連名受賞 長谷川精、山本鋼志 教授、吉田英一 博物館・教授

受賞日 2019年7月10日

題 目 米国グリーンリバー層に見られる湖成チャートの堆積リズムと湖生物生産との関係性

今回の受賞について一言
環境学研究科の海外旅費支援制度によって米国での野外調査費用を賄ってもらい,そこで得られた成果が評価されました。


日本古生物学会 学術賞

受賞者 藤原 慎一 博物館・講師

受賞日 2019年6月21日

題 目 脊椎動物の機能形態学的研究/Functional morphological studies on vertebrates


一般社団法人交通工学研究会 第33回交通工学研究会 論文賞

受賞者 中村 英樹 教授

連名受賞 吉岡慶祐、下川澄雄、森田綽之

受賞日 2019年6月18日

題 目 ラウンドアバウトの幾何構造が走行挙動特性に与える影響分析


日本コンクリート工学会 日本コンクリート工学会賞(論文賞)

受賞者 篠野 宏 (D3、担当教員:丸山一平)

連名受賞 丸山一平 教授、中村聡宏、山本佳士 准教授、勅使川原正臣 教授

受賞日 2019年6月17日

題 目 Impact of Drying on Structural Performance of Reinforced Concrete Shear Walls

今回の受賞について一言
本研究は共著者の方々のお力添えのおかげで遂行することができた研究です。様々な先生方と協力した研究でこのような賞をいただくことができ大変光栄に思います。 本研究は、乾燥とそれに伴う収縮ひび割れが、鉄筋コンクリート造壁の構造性能にどのように影響するかを検討したものです。実験と数値解析、材料と構造をまたぐ研究のため、共著者の方々とのディスカッションなしにはこの研究は成り立ちませんでした。 試験体の設計と実験において中村聡宏博士(建築研究所)に、剛体ばねモデルを用いた数値解析において山本佳士先生(工学研究科)に、本研究の意義や論文の考察部分について勅使川原正臣先生(環境学研究科)にご指導と大変貴重なご意見を賜りました。そして指導教員の丸山一平先生は、材料と構造にわたる包括的な視点からのご意見と日々の研究の相談にのっていただきました。共著者の方々にこの場をお借りして、改めて感謝申し上げます。共著者の方々との議論を経て、論文が書きあがってゆく過程はとても楽しく、私にとって大切な経験となりました。今後も成果を上げられるよう、研究に邁進いたします。

受賞理由
本論文(2018年3月にJournal of Advanced Concrete Technologyに掲載)は、乾燥収縮が鉄筋コンクリート造耐震壁の構造性能に及ぼす影響を実験結果と数値解析により検討したものである。コンクリートの乾燥収縮の有無をパラメータとした耐震壁試験体による構造実験結果の比較、および水分移動による乾燥収縮の影響を取り入れたRBSM解析により、長期的な乾燥収縮性状を分析し、水平力作用時の復元力特性や破壊性状の変化を捉えている。また、コンクリートの乾燥収縮が終局せん断強度に及ぼす影響に関して、コンクリート強度と圧縮ストラット幅が主要因であるとし、乾燥の有無によるこれらの要因の変化と終局せん断強度との関係を明らかにしている。 これらの成果は耐震壁においてコンクリートの乾燥収縮が構造性能に与える影響を今後考慮する上で大変有益であり、高く評価できる。 以上のように、本論文の研究成果は、コンクリート工学の発展に寄与するところが大きい。よって、ここに日本コンクリート工学会(論文賞)を贈るものである。


NASA(アメリカ航空宇宙局) NASA Group Achievement Award

受賞者 山口 靖 教授

受賞日 2019年6月10日

題 目 Terra Lunar Deep Space Calibration Team

今回の受賞について一言
2019年6月に東京で開始された日米ASTERサイエンスチーム会議は、1990年に第1回が開催されて以来、第50回目の節目となるものであった。その記念すべき会議において、NASAのTerra Project ScientistであるKurtis Thome氏から直接NASAからのAwardを授与していただき、長い間ASTERプロジェクトに係わって来た者として非常に大きな喜びであった。

受賞理由
NASAが1999年12月に打ち上げた地球観測衛星Terraには、日本製の画像センサASTERが搭載されており、打ち上げ後約20年に渡って観測データの取得を続けているが、このように観測が長期間に及ぶとセンサの経年劣化が問題となる。機上の校正用ランプや衛星観測と同期した地上代替校正などが定期的に行われているが、これらだけでセンサ劣化を正確に捉えるのは難しいため、2017年8月に安定した校正用ターゲットとして月と深宇宙を観測し、センサ劣化を正確に捉えることに成功した。月・深宇宙校正を実施する際には、Terra衛星を軌道上で反転させ、通常とは全く異なる状態で運用するため、衛星と搭載センサに予期せぬ不具合が生じる可能性があり、慎重な検討と準備が不可欠であった。今回のGroup Achievement Awardは、この月・深宇宙校正の成功に対して、その立案、準備、実施、解析等に携わったメンバーに対してNASAから授与されたもので、山口は日本側のASTERサイエンスチームリーダとして受賞した。


世界交通学会 第15回世界交通学会 最優秀ポスター論文賞

受賞者 加藤 博和 教授(持続的共発展教育研究センター)

連名受賞 柴原尚希、森本涼子、林良嗣

受賞日 2019年5月31日

題 目 Method of estimating the change in life cycle CO2 due to transport system development incorporating micro-traffic flow simulation

今回の受賞について一言
当研究室で継続的に取り組んでいた研究のうち、交通シミュレータによる推計が必要な部分について、その分野に強い独立行政法人自動車技術総合機構交通安全環境研究所と共同で取り組んだものである。当時の研究員・博士学生・修士学生と一緒に取り組んだものであり、このような国際学会の場で評価をいただいたことは非常にうれしい限りである。


日本火山学会 研究奨励賞

受賞者 南 拓人 地震火山研究センター・特任助教

受賞日 2019年5月28日

題 目 能動電磁探査ACTIVEを用いた阿蘇山マグマ噴火時の比抵抗構造時間変化の推定

今回の受賞について一言
この度、素晴らしい賞をいただけたことを大変光栄に感じています。これまでの阿蘇山の研究でお世話になりました皆様に、心より感謝を申し上げます。過去に日本火山学会研究奨励賞を受賞された方々は、その後、火山学の分野で活躍されている方ばかりです。私も、今後より一層、研究を深められるよう努力するとともに、日本の火山学・火山防災に貢献できるよう、真摯に研究に取り組んでいきたいと思います。

受賞理由
制御電流をを用いた電磁探査手法で得られた電磁応答関数を用いて、阿蘇山マグマ噴火の際の地下比抵抗構造の時間変化を推定し、噴火前のマグマ上昇に伴って、地下水が沸騰することにより地下水の量が減少したことを示唆する結果を示した。


日本都市計画学会 2018年年間優秀論文賞

受賞者 宮脇 勝 准教授

受賞日 2019年5月31日

題 目 イタリア第三世代の景観計画と景観保護における国の役割に関する研究 -ウルバーニ法典の景観計画の共同計画と国の景観許認可及び環境アセスメントと景観観察センターに着目して-

今回の受賞について一言
本研究は、環境や景観の保護に関わる国際研究論文であり、その成果は国の担当部局にも周知されました。今後、日本全国での制度化や東海地方でも景観保護に役立てたいと思います。本受賞を励みに、引き続き頑張ります。

受賞理由
本論文は、イタリアにおいて新たに進められている景観計画の普及過程を取り上げ、国の役割に着目したうえで、我が国への示唆を得ることを試みている。総合的で詳細な現地調査に基づき、計画の内容や過程、景観コントロールの組織、手法や根拠などの特徴を多面的に論じながら、国の役割を明らかにすることに成功している。また、本論文は、景観財と文化財を保護とともに、防災計画にも役立てていることを明らかにし、市民とも情報を共有する場として、ランドスケープ・オブザーベートリー(景観観察センター)を各地に作り始めている状況を明らかにしている。 日伊両国の制度比較を念頭にまとめられた諸点は、今後一層の充実が求められる我が国の景観行政に示唆を与えるものと考えられるとして、評価された。


World Conference on Transport Research (世界交通学会) WCTR Topic Area C Best Paper Award

受賞者 朱 宏 (D2、担当教員:中村英樹)

連名受賞 中村英樹 教授

受賞日 2019年5月30日

題 目 A Model Analysis of the Saturation Flow Rate Influenced by Downstream Conditions


日本建築学会 著作賞

受賞者 福和 伸夫 教授(減災連携研究センター)

受賞日 2019年5月30日

題 目 次の震災について本当のことを話してみよう。

今回の受賞について一言
南海トラフ地震を前に、防災対策を推進することを目的に執筆したものです。一般の人が分かるように専門的な内容をできるだけ平易に解説しました。

受賞理由
本書は、南海トラフ大地震に備えるため、個々人が防災を意識し対策に動きだすことの大切さを、一般の読者向けに分かりやすく訴えかけた著作である。また、建築耐震工学、地震工学ならびに地域防災について長年携わってきた著者の豊富な知識と実体験に裏打ちされた、説得力のある内容になっている。次に来る大地震から身を守るためには、防災を「我がこと」として考えることである、という筆者の思想が根底に流れている。多くの人に我がこととして捉えてもらうのは容易ではなく、そのためには、「見たくないものを見る」ことが必要で、そのうえで「ホンネで語る」ことが重要であるとの考えで本論が展開されているところに特色がある。本書は、大地震時に一人でも多くの人に助かってもらいたいという筆者の思いを広く伝えるために、難解になりがちな建築耐震工学や建築防災の話を一般の人に伝わり易くする工夫が随所に施されており、防災ならびに減災活動の社会への普及啓発に寄与することが大いに期待できる。また、専門家の説明責任に一石を投じる等、地域防災の技術的発展にもつながる優れた業績と評価される。


日本火山学会 日本火山学会学生優秀論文賞

受賞者 田口 貴美子 (D2、担当教員:熊谷博之)

受賞日 2019年5月28日

題 目 Source properties and triggering processes of long-period events beneath volcanoes inferred from an analytical formula for crack resonance frequencies.

今回の受賞について一言
共著者の方々をはじめ多くの人に支えられてではありますが、このような賞をいただき大変光栄です。これに満足することなく、引き続き火山研究にまい進していきたいと思います。

受賞理由
火山で噴火の前に活発化する現象のうち、低周波地震(LPイベント)はマグマや熱水といった流体を含む割れ目などの振動により発生すると考えられている。 この波形の特徴(減衰率や振動周波数)は振動体のサイズ、およびその中に含まれる流体中の音速や密度など(流体特性)によって変化する。この振動体としては流体を含む固体中板状割れ目(クラック)モデルがよく用いられている。 本研究ではLPイベント波形の特徴から震源クラックのサイズと流体特性のパラメータを同時に推定する手法を開発し、草津白根山(群馬県)とガレラス山(コロンビア)で発生したLPイベントの解析に適用した。 その結果両火山でクラックのサイズと流体特性は同時に時間変化を示し、さらにLPイベントの発生には水蒸気の凝縮やマグマの破砕が関与していたことが推測された。 このように本研究の手法は火山性流体の状態の監視や噴火の前兆現象の研究に活用でき、それらを通して噴火の予測に貢献するものである。


地域安全学会 年間優秀論文賞

受賞者 平山 修久 准教授(減災連携研究センター)

受賞日 2019年5月24日

題 目 南海トラフ巨大地震時における災害廃棄物処理に係る災害対応リソース

今回の受賞について一言
想定される南海トラフ巨大地震時に発生が予想される災害廃棄物に対して,その処理に必要となる災害対応リソースの観点から処理期間について試算し,我が国の対応力がまったく不足しており,国難であることを定量的に指摘した研究論文である。今後,課題解決のためのさらなる実践的研究を推進するとともに,災害廃棄物対策,南海トラフ巨大地震対策の実現に向けた活動に邁進します。

受賞理由
2018年に刊行された地域安全学会論文集Vol.32,地域安全学会論文集Vol.33に掲載された45編の査読論文のなかで,新規性,有用性,完成度において優秀であると認められたことによる。


American Physical Society APS March Meeting 2019 GSOFT Poster Prize 2nd Place

受賞者 辻 大輔 (D2、担当教員:桂木洋光)

受賞日 2019年3月6日

題 目 Granular flow dynamics in a vibrating system from multiple points of view: Laboratory experiments, continuum modeling, and numerical simulations

今回の受賞について一言
非常に大規模な国際学会のソフトマター物理学という大きなカテゴリーの中で、2年連続でポスター発表賞を頂けたことを大変嬉しく思います。 本研究を遂行するにあたり、日頃から親身に相談にのっていただける指導教員の桂木先生、及び共同研究者の大阪大学の大槻先生にこの場を借りて感謝申し上げます。 この受賞に慢心することなく、今後も研究活動により一層邁進してまいります。

受賞理由
APS March Meeting 2019のGSOFT分野のポスター発表セッションにおいて、2番目に優れた発表者であると審査員に認められたため。


日本農業経済学会 学術賞

受賞者 立川 雅司 教授

受賞日 2019年3月30日

題 目 『遺伝子組換え作物をめぐる「共存」―EUにおける政策と言説』

今回の受賞について一言
10年以上にわたる遺伝子組換え作物をめぐる研究に際しては、欧州および国内の政策担当者や研究者など、幅広い方々からのご助言とご協力を頂きました。改めて大変お世話になったことに深謝申し上げます。

受賞理由
本書は、EUにおける遺伝子組換え作物の共存政策を素材として、これまであまり分析されることがなかった農業政策の形成過程についての分析枠組みを提示し、利益団体政治とは異なる新たな観点から実証的分析を行ったことにある。具体的には、共存政策の形成過程においては、科学的な知見が蓄積されながらも、むしろアイデアや言説(例えば「GMフリー」という言説)が政策形成上の大きな駆動力を発揮したことを明らかにするなど、農業政策形成の実相に迫る知見を提示し、農業政策研究の分析視角を広げたことが高く評価できる。


International Workshop on Behavior analysis and Recognition for knowledge Discovery (BiRD 2019) Best Student Poster Award

受賞者 鈴木 宏和 (D1、担当教員:依田憲)

連名受賞 水谷友一 研究員、成田章(青森県立八戸第一養護学校)、依田憲 教授

受賞日 2019年3月27日

題 目 Does Aging Change Foraging Behavior of Black-Tailed Gulls?

今回の受賞について一言
今回の賞は、生態学講座の依田憲教授と水谷友一博士に加え、現地で30年以上ウミネコの生態調査および標識調査をされている成田章氏、ウミネコ監視所の皆様のご指導とご支援のおかげで得ることができました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


日本森林学会学生ポスター賞

受賞者 和田 竜征 (M2、担当教員:平野恭弘)

連名受賞 平野恭弘 准教授、土居龍成(D1)、谷川東子(森林総研関西)

受賞日 2019年3月22日

題 目 スギ次数根特性の季節変化

今回の受賞について一言
このような栄えある賞をいただくことができ大変光栄です。平野先生をはじめとした諸先生、先輩方に深く感謝申し上げます。

受賞理由
第130回日本森林学会大会のポスター発表において、スギの細根である次数根形態や生態特性の季節変化について明らかにし、特に優れた研究内容と発表講演であると認められたため受賞した。


International Workshop on Behavior analysis Recognition for knowledge Discovery (BiRD 2019) Best Student Poster Award

受賞者 小山 偲歩 (M1、担当教員:依田憲)

連名受賞 水谷友一 研究員、依田憲 教授

受賞日 2019年3月11日

題 目 Preliminary analysis of the foraging strategy of seabirds on the basis of their behavior and physiological cost

今回の受賞について一言
このような賞をいただき嬉しく思っております。サポートしてくださった全ての皆様に感謝し、今後も精進してまいります。


日本建築仕上学会 学生研究奨励賞

受賞者 藤牧 哲也 (B4、担当教員:丸山一平)

受賞日 2019年3月8日

題 目 X線ラディオグラフィを用いたレンガの塩類風化過程に関する基礎的研究

今回の受賞について一言
このような名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。先生をはじめ、研究室の皆様の協力があっての受賞だと思っています。この受賞を励みに今後も精進いたします。

受賞理由
貴方の卒業研究は日本建築仕上学会 学会賞・奨励賞選考委員会において選考の結果 受賞にふさわしい研究と認められました よって ここに日本建築仕上学会 学生研究奨励賞を贈ります


日本建築材料協会 2019日本建築材料協会優秀学生賞

受賞者 櫨 達斗 (M2、担当教員:丸山一平)

受賞日 2019年2月28日

題 目 1H-NMR Relaxometryを用いた乾燥・吸湿下のホワイトセメントペースト中の微細構造変化観察

今回の受賞について一言
このような名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。先生をはじめ、研究室の皆様の協力があっての受賞だと思っています。この受賞を励みに今後も精進いたします。

受賞理由
日本建築材料協会優秀学生賞選考委員会において、修士論文について選考の結果、受賞にふさわしい優秀な論文と認められた。


日本地震工学会 第15回日本地震工学シンポジウム「優秀発表賞」

受賞者 寺島 芳洋 (D1、担当教員:福和伸夫)

連名受賞 福和伸夫 教授

受賞日 2019年2月13日

題 目 関東平野で観測される長周期地震動の距離減衰性状の震源位置による変動

今回の受賞について一言
今後も頑張ります。

受賞理由
授賞理由は公開されておりません。講評などもありません。


米国気象学会 優秀査読者賞

受賞者 相木 秀則 准教授

受賞日 2019年1月7日

題 目 Journal of Physical Oceanography

今回の受賞について一言
2014年に米国地球物理学会 Journal of Geophysical Research - Oceansの優秀査読者賞を拝受したのに引き続き2回目となりました。

受賞理由
第99回米国気象学会年次総会にて授与式が行われました。Journal of Climate, Journal of the Atmospheric Sciencesなど当該分野で世界的に権威のある各学術誌について一人の優秀査読者が毎年選ばれます。Journal of Physical Oceanographyについては受賞者が長年、学術的な論争の解決などに献身的に果たしてきた役割について、「for undertaking reviews others have shied away from, and providing timely and well-considered advice」と評価しています。
https://www.ametsoc.org/index.cfm/ams/about-ams/ams-awards-honors/2019-awards-and-honors-recipients/


第一回アサヒグローバル学生設計コンペティション 大賞

受賞者 伊阪 遼 (M1、担当教員:太幡英亮)

連名受賞 片岡裕貴

受賞日 2019年2月2日

題 目 木を主とする住まい

今回の受賞について一言
このような栄えある賞を頂き、大変光栄です。

受賞理由
100年先も生き続けるライフスタイル住宅、と言うテーマに対し、縮小時代の住まいのあり方として、人のみをターゲットとするのではなく、人とは違う時間スケールを有する"樹木"を主として考えたという視点が受賞の大きな理由だと思います。また、それにより生まれる100年後の空間の魅力に共感していただけたのだと思います。


第一回アサヒグローバル学生設計コンペティション 入選

受賞者 伊阪 遼 (M1、担当教員:太幡英亮)

受賞日 2019年2月2日

題 目 切れ目のない住宅地

今回の受賞について一言
このような栄えある賞を頂き、大変光栄です。

受賞理由
縮小時代を「職住混合」になっていく時代、と捉え、その境界面のあり方について提案したその視点が評価されたのだと思います。また、それにより生まれる境界面の空間の豊かさに、共感していただけたのだと思います。



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