環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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  特筆すべき研究成果 −受賞編−
環境学研究科構成員の研究成果について、学会等で功績が認められ受賞したものを掲載しています。
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 2007年

丸印第7回IBSフォーラム奨励賞
 
受賞者 松永昌宏 (環境学研究科・日本学術振興会特別研究員PD),小長谷敏浩,春日井邦夫,大平英樹(環境学研究科・教授)
受賞日 2007年11月24日
受賞理由など
  IBSフォーラムは過敏性腸症候群(IBS)という消化器疾患の基礎・臨床研究に関する学会です.この疾患はストレスで増悪することが知られていますが,我々はラットに水回避課題でストレスを負荷するとIBS様の腸管運動が惹起することを示した上で,脳内にオキシトシンを投与すると,このストレス反応が量依存的に抑制されることを示しました.これは,腸のストレス反応が脳により遠隔的に調整されることを実証する結果で,IBSの病態理解に重要な知見であると評価されて受賞に至りました.

 
丸印鋼構造協会第15回鋼構造年シンポジウム2007アカデミーセッション優秀発表賞
 
受賞者 石川 敏之(環境学研究科・助教)
受賞日 2007年11月15日
受賞理由など
  鋼構造シンポジウムアカデミーセッションでは,35歳以下の若手研究者を対象として優秀発表賞が行われている.「挿入ガラス繊維シートの端の位置がCFRP板接着鋼板のはく離過重に与える影響」と題した論文発表に対して,発表内容の整理・工夫および質疑応答に対する評価をから,鋼構造協会第15回鋼構造年シンポジウム2007アカデミーセッション優秀発表賞を頂いた.

 
丸印グッドデザイン賞
 
受賞者 福和 伸夫(環境学研究科・教授)
受賞日 2007年10月25日
受賞理由など
  体感型実験教材「ぶるる」は、子供からお年寄りまで、市民・青少年・専門家・政治家などの地震防災行動を誘導し、TPOに応じて楽しく学べる防災啓発教材である。受賞者は、この教材を利用して、国内外で防災意識の啓発活動や建築振動の教育活動を実践し、住民の自発的な耐震化を誘導するとともに人材の育成に努め、遅々として進まない耐震化への新たな解決法を提供してきた。このような教材開発と啓発・教育の実践活動が、専門技術を社会に普及する新たなデザイン手法を開拓したとして認められた。

 
丸印学生のITベンチャーアイデア(採用)
 
受賞者 黎 明 (環境学研究科・M1)
受賞日 2007年7月6日

受賞理由など
  採用アイデア名:日中環境技術ネットワーク作り 〜拓け 日本の環境技術を中国へ〜

 
丸印日本火山学会研究奨励賞
 
受賞者 中道 治久 (環境学研究科・助教)
受賞日 2007年5月22日

受賞理由など

 
丸印日本リモートセンシング学会優秀論文発表賞
 
受賞者 赤池 隆直(富士通(株))H18年度本学修了生
  山口 靖 (環境学研究科・教授)
受賞日 2007年5月10日

受賞理由など
 平成18年秋に開催された日本リモートセンシング学会第41回学術講演会での「ASTERデータによる森林域での潜熱フラックスの推定」との標題のポスター発表に対する受賞である。従来法の欠点を丁寧に改良している点,ASTERデータの有効性を明快にプレゼンテーションしている点,潜熱研究としてのインパクトが大きい点,発表資料の作りが良い点などが評価された。

今回の受賞について一言
 赤池隆直君(発表当時は修士2年)と山口 靖(教授)の連名での受賞。日本リモートセンシング学会では,春と秋の学術講演会での発表論文の中から優秀なものを表彰している。この受賞は,平成18年秋に沖縄県那覇市で開催された第41回学術講演会でのポスター発表に対してのものである。この講演会では口頭発表71件,ポスター発表81件と当学会単独開催では最多の発表があり,口頭発表とポスター発表からそれぞれ1件ずつが優秀論文発表賞を受賞した。

 
丸印土木学会中部支部技術賞
 
受賞者 山田 健太郎(環境学研究科・教授)研究室
受賞日 2007年4月18日

受賞理由など
 橋梁では、道路を走行する荷重によって鋼板が曲げられる部材があり、その疲労損傷が問題となっている。板曲げによる疲労試験を簡便に行うために、市販の振動加振器を用いた、曲げ振動疲労試験機を開発した。市販の機器を組み合わせることで、安価に試験機が製作でき、また消費電力も極端に少ないエコ試験機が製作できた。その一連の開発に対して、技術賞が与えられた。

今回の受賞について一言
 耐震補強に伴う移転で廃棄した疲労試験機の代わりを、1年以上かかって作ってきた。ゼロからの開発であったが、久しく忘れていた「モノづくり」の楽しさを味わった1年でもあった。

 
丸印科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)
 
受賞者 福和 伸夫(環境学研究科・教授)
受賞日 2007年4月17日

受賞理由など
 受賞題目:体感型振動実験教材を用いた耐震化の理解増進と防災普及啓発について
 受賞理由:本活動では、「ぶるる」と称する独創的な振動実験教材を目的別に多数開発するとともに、振動実験を活用したDVD教材やeラーニングシステムを開発し、これらを用いて、防災リーダー・建築技術者・災害報道関係者などの育成、初等・中等教育での防災教育の実践、市民講演会や防災展示会を通した市民啓発、防災啓発番組・特集記事の作成などに取り組んでいる。
 本活動により、活動の主地域である東海地区では、防災の担い手が育成され、防災意識の啓発や耐震化も順調に進んでいる。現在、本活動は国内外の様々な地域にも及び、各地の耐震化の推進に大きく寄与している。(抜粋)

 
●Symposium of Materials Research Society of Japan 奨励賞
 
受賞者 許 弼源(環境学研究科・D2)
受賞日 2007年1月12日
受賞理由など
 本研究論文(Intermediate-Temperature Fuel Cell Using a Proton-Conducting Sn0.9In0.1P2O7 Electrolyte)は材料科学分野で権威ある日本MRSのシンポジウムで発表された。有望な燃料電池材料(電解質、非白金系電極材)の開発とそれらの構成材料からなる燃料電池の試作において、その新規性と優秀性が認められ、高い評価を得た。

 
●電気化学会東海支部 若手研究者特別賞
 
受賞者 長尾 征洋(環境学研究科・助手)
受賞日 2007年1月31日
受賞理由など
 燃料電池の作動温度として、200-300℃という中温域で作動する燃料電池の報告例は少ないが、排熱利用や電極材料の選択肢が広がることなどから近年注目を浴びている。今回開発した電解質膜は、高い導電率を示すだけでなく、高い柔軟性のある膜であり、従来の加圧成型体と比較して、より実用性に優れた電解質膜である。本賞受賞に当たっては、電解質の開発から膜化の検討、燃料電池の試作までの実験成果が評価されたものである。