環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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  特筆すべき研究成果 −受賞編−
環境学研究科構成員の研究成果について、学会等で功績が認められ受賞したものを掲載しています。
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 2014年

  • 日本災害情報学会奨励賞「河田賞」
受賞者 廣井 悠 准教授
受賞日 2014年10月26日
題目 東日本大震災時に発生した地震火災に関する質問紙調査
今回の受賞について一言
  大変光栄に思っております.今後も精力的に研究活動を進めたく思います.
受賞理由
  第16回日本災害情報学会学会大会における優秀な研究発表を称え,2014年日本災害情報学会奨励賞「河田賞」を授与する.
 
  • 2014年度日本建築学会学術講演会 都市計画委員会若手優秀発表
受賞者 牧野 文香 (中部地方整備局,2014年3月学部卒業,担当教員:廣井悠)
受賞日 2014年10月6日
題目 避難所収容人数に関する分析に基づく避難所運営の方針に関する研究 -名古屋市を事例として-
受賞理由
  日本建築学会都市計画部門において,選考の結果,優秀な研究発表をしたと認められたことによる.
 
  • 日本火災学会内田奨励賞
受賞者 廣井 悠 准教授
受賞日 2014年5月27日
題目 東日本大震災における地震火災に関する調査研究
今回の受賞について一言
  大変光栄に思っております.今後も精力的に研究活動を進めたく思います.
受賞理由
  受賞者が発表した「東日本大震災における地震火災に関する調査研究」は,火災科学の進歩発展に寄与するところ極めて大きく優秀な研究内容であると認められるため,日本火災学会内田奨励賞を授与する.
 
  • TWAS (The World Academy of Sciences)Award for the year 2014 in Physics
受賞者 Hemu Kafle (博士課程2009年3月修了、担当教員:山口靖)
受賞日 2014年12月6日
題目 For developing model of land surface heat fluxes in complex terrain at regional scale useful for water management and sustainable agriculture production
今回の受賞について一言
  Hemu Kafleさんが当研究科在学中に行った博士学位論文の研究に対して、発展途上国の科学振興を推進している国際機関TWASからこの賞が授与された。ネパールで行われた授賞式にはスシル・コイララ首相も出席したようである。
受賞理由
  衛星リモートセンシングデータと簡単な熱収支モデルを使って、地形傾斜のある植生域からの蒸発散量を地域スケールで算出する方法を開発した。この方法は、ネパールのような地形の複雑な地域でも適用可能であり、 発展途上国での水管理や農業生産に貢献できる可能性があるため。
 
  • 「コロキウム 構造形態の解析と創生2014」優秀講演
受賞者 平瀬 世鏡 (M2, 担当教員:古川 忠稔)
受賞日 2014年11月27日
題目 柱梁構造物における崩壊性能設計法に関する研究
今回の受賞について一言
  この度はこのような素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく思います。これもこれまでご指導頂いた先生方や研究室の皆様のご協力があればこそだと強く感じています。今後もより一層研究に邁進していきたいと思います。
受賞理由
  「コロキウム構造形態の解析と創生2014」において、審査の結果、優秀な講演であると評価されたため。
 
  • 雪氷研究大会・学生優秀発表賞
受賞者 保科 優 (D3, 担当教員:藤田耕史)
受賞日 2014年9月22日
題目 南極の異なる堆積環境下における主要イオン濃度と水安定同位体比の堆積後の変化
 
 
  • 日本雪氷学会・学術賞
受賞者 藤田 耕史 准教授
受賞日 2014年9月8日
題目 アジアにおける氷河変動の実態解明研究
受賞理由
  藤田耕史氏はアジア高山域での氷河変動の実態と特性の解明を目指し,1990年代から精力的に観測を実施し解析を行ってきた.その優れた成果は多岐にわたるが,特にGPS観測により「1990年代以降の氷河変動の傾向が東西ヒマラヤにおいて異なる事実」,また「アジア高山域全体で見積もった氷河の平衡線高度の変動傾向が空間的に非一様であること」を明らかにした点が高く評価できる.1970年代に開始された我が国のヒマラヤの氷河研究の集大成とも言える藤田耕史氏の一連の研究成果は,IPCC第4次報告書でヒマラヤの氷河に関して誤った記述がなされ世界的に議論が沸騰した時,全米科学アカデミー紀要など様々な国際誌に掲載され注目を集めた.
  また,2009年より実施された「ブータンヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究」では立案からまとめに至る全プロセスでプロジェクトを牽引したほか,「湖の決壊リスクの定量的評価指標」を国際的に初めて提案した.さらに,雪氷の「アジア雪氷圏特集」号(76巻1号,2014年)を編集責任者としてまとめ上げた意義と功績も評価に値する.
  以上のように,藤田耕史氏のアジアの氷河変動に関するインパクトの大きな研究成果は学術賞に値する.
 
  • 日本雪氷学会・功績賞
受賞者 上田 豊 名誉教授
受賞日 2014年9月8日
題目 アジアと南極における氷河・雪氷研究と学会運営に果たした多大な貢献
受賞理由
  上田豊氏は,先駆的フィールド観測を中心として,ヒマラヤ・チベットにおける氷河変動の実態把握と変動機構の解明に関する研究を行い,1970年代には,GEN計画の下でモンスーン気候下でのアジア特有の山岳気候とこの地域の氷河変動の特徴を明らかにしてきた.そして1980年代後半から1990年代にかけては,研究計画の代表者として,チベットの空白となっていた氷河地帯の研究を中国機関と協力して推進し実施してきた.これらの計画で多くの成果を上げるとともに,これらを通じて多くの日本及びアジアの若手氷河研究者が育ってきた.また,当該地域の観測はその後も日本人研究者・現地国機関によって継承された結果,長期変動のデータの取得ができ,世界的にも評価の高い研究地域となっている.さらにこれらの地域で最近問題となっている氷河湖拡大に関する研究を通じて,近年社会的問題となっている氷河湖決壊洪水の防止策へ大いに貢献をしてきた.
  一方,1969年における南極越冬観測を最初として,南極においては氷床の涵養機構に関する研究を進め,またドームふじにおける氷床深層掘削計画(1990〜1996年)の推進に尽力し,ドームふじの位置決定や掘削開始時の隊長などを務めた.ヒマラヤに関する研究については,日本雪氷学会・学術賞(1986年)が授与されている.学会活動においては,「雪氷」編集委員長,理事,監事などの役員を長年勤め,学会の円滑な運営に貢献した.以上のように,上田氏が幅広い分野において,日本及びアジアの研究者のフィールド研究を牽引してきた貢献ならびに学会活動へ多大な貢献は,功績賞に値する.
 
  • 日本雪氷学会・平田賞
受賞者 坂井 亜規子 研究員
受賞日 2014年9月8日
題目 アジア高山域におけるデブリ氷河・氷河湖の特性解明と氷河データベースの作成
受賞理由
  ヒマラヤのような急峻な山域にはデブリで覆われた氷河が多数存在しているが,氷河変動・質量収支におけるデブリの役割は十分には解明されてこなかった.坂井亜規子氏は,ヒマラヤ山脈の氷河を対象に,断熱効果のため融解量が小さくなるとされてきた岩屑の役割について,野外観測と解析により,氷河上の池や氷壁での融解や氷河内の水路の拡大が消耗量を加速させることを示し,起こっているプロセスは複雑であることを示した.自らの研究成果も含め,「雪氷」に総説を2回(2001,2014)にわたり掲載している.また,当該地域で特徴的な氷河湖に関しても,観測と数値計算から,湖がある一定の規模に達すると拡大速度が増大し,それが衛星画像の解析結果とも良く一致することを明らかにした.
  一方,2011年からは「最先端・次世代研究開発支援プログラム」の代表者として,5名の若手研究員を雇用し,高山域を含むアジアの氷河データベースの作成を行った.既存のデータベースは空白域が多く位置も不正確であったが,衛星画像とGISを使用して抽出された氷河データベースは精度が高く,広域にわたる氷河体積の推定や表面高度の変化と流出量推定,さらには海水準変動に対するアジア高山域の氷河の寄与の正確な推定に大きく貢献するものと期待される.  これらの研究は一見内容的に異なるが,アジア高山域でのより精度のよい氷河変動研究の一端を担っており,しかもそれらの研究を共著も含め国際誌に50篇以上の査読付き論文として発表してきたことは,高く評価できる.当該分野での今後の益々の活躍が大いに期待されるため,坂井亜規子氏は平田賞に値する.
 
  • CSIS DAYS 2014優秀研究発表賞
受賞者 猪原 暁 (M1, 担当教員:加藤博和)
連名受賞 杉本 賢二 研究員
       加藤 博和 准教授
       林 良嗣 教授
受賞日 2014年11月22日
題目 全国小地区単位での住民のQOL評価と将来変化予測
今回の受賞について一言
  この度は、このような賞を頂き大変光栄です。これからも、より一層研究に励みたいと思います。指導して下さった教員、研究員、OBの皆様に感謝いたします。
受賞理由
  全国共同利用研究発表大会において優れた研究成果を発表し、若手研究者として優秀と認められたため。
 
  • G空間EXPO学生フォーラム2014 ベストポスター・プレゼン賞
受賞者 青柳 淳之介 (M1, 担当教員:谷川寛樹)
受賞日 2014年11月15日
題目 4d-GISによる名古屋市中心部における用途地域ごとのマテリアルストック・フロー分析
今回の受賞について一言
  このような素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく思います。本研究を進めるにあたり、ご指導頂いた先生方をはじめ、ご協力を頂いた研究室の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。今後もより一層研究に励みたいと思います。
受賞理由
  G空間EXPO学生フォーラム2014において,名古屋市における4d-GISを用いてマテリアルストック・フローの推計・分析を行った研究ポスターが優秀であると評価されたため。
 
  • 形態創生コンテスト2014入選
受賞者 田村 尚土 (工学部環境土木建築学科・非常勤講師)
      吉田 友紀子 助教
      金子 侑樹(M2, 担当教員:古川忠稔)
      平田 曜(M2, 担当教員:古川忠稔)
受賞日 2014年11月6日
題目 Climate Resilience - 人は、自然(気候)に呼応して、力強く生きていかなくてはならない -
今回の受賞について一言
  作品が評価されたことを大変光栄に思います。今後もこのようなコンテストに挑戦していきたいです。
受賞理由
  「いまここの自然環境に適応したかたちを創生する」というテーマに対する作品の満足度の他,創生された形態そのものの独創性や,用いている形態創生のプロセスのアイデアなどが総合的に評価されたため。特に他作品と比べて,形態創生において環境に配慮した提案となっており構造と環境の複合的なシュミレーションが行われている点が評価をえた。また、今後の建築学が提示すべき社会への対応や新しい空間創造へ繋がる可能性を提示した点は、特に高い評価をえた。
 
  • 2014年日本鋼構造協会(JSSC)論文賞
受賞者 尾崎 文宣 准教授
受賞日 2014年11月13日
題目 鋼構造建築物における耐震設計と耐津波設計の関係
今回の受賞について一言
  今後とも鋼構造の発展に寄与したいと思います。
受賞理由
  鋼構造およびその複合構造に関する技術の向上に貢献する優秀な業績と認められた。
 
  • 日本大気化学会 第20回大気化学討論会 学生優秀発表賞
受賞者 中根 令以 (M1, 担当教員:角皆潤、中川書子)
受賞日 2014年10月29日
題目 硝酸の三酸素同位体組成を指標に用いたNOxの光化学反応過程の解析
今回の受賞について一言
  この度は、このような賞をいただき光栄に思います。指導教官である角皆先生をはじめ、研究室の先輩方には大変お世話になりました。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。今後ともより一層研究活動に励みたいと思います。
 
  • The Best Presentation Award, The First International Conference of International Alliance for Sustainable Urbanization and Regeneration (IASUR) "Sustainable Society as Our Challenge"
受賞者 渡邉 真理 (M1, 担当教員:清水裕之)
連名受賞 村山 顕人(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授)
受賞日 2014年10月26日
題目 Reclaiming Urban Streets: Comparative Analysis of Planning Process, Cost and Technical Standards of “Parklets” in San Francisco and Los Angeles
今回の受賞について一言
  このような賞を頂き、大変光栄に思います。今後ともより一層研究に励みたいと思います。
受賞理由
  持続可能な都市化・都市再生に関する国際アライアンスであるInternational Alliance for Sustainable Urbanization and Regeneration (IASUR)の第1回国際会議"Sustainable Society as Our Challenge"のセッション"Planning, Design and Engineering for Dynamism of Society"において、優れた発表を行ったため。
 
  • ESD大学生リレーシンポジウム 第四回「経済と持続可能性」ESDリサーチ賞
受賞者 竹内恒夫ゼミ (担当教員:竹内恒夫)
受賞日 2014年7月5日
題目 名古屋リユース促進コベネフィットCO2削減事業
今回の受賞について一言
  今回のシンポジウムの発表も賞も大変満足しています。自分たちの発表を会場の皆さんにお聞きいただけたことはもちろん、他大学の方々の発表から多くを学ばせていただいたことで一つのESDの具体的な形を見ることができ、 大変有意義なシンポジウムになったのではないかと思います。
 
  • ESD大学生リレーシンポジウム 第四回「経済と持続可能性」 ESDプレゼンテーション賞
受賞者 竹内恒夫ゼミ (担当教員:竹内恒夫)
受賞日 2014年7月5日
題目 トルネード型小型風力を事例とした地域技術シーズの普及促進による持続可能な社会の実現に関する提言
今回の受賞について一言
  今回このような賞を受賞できましたことを大変うれしく感じております。またこれを励みに各自の研究を邁進し、少しでも持続可能な社会の実現に寄与できたらと思います。
 
  • 平成25年度日本鉱物科学会第15回論文賞
受賞者 Simon R.WALLIS 教授
受賞日 2014年9月18日
論文名 High-pressure garnet amphibolite from the Funaokayama unit,western Kii Peninsula and the extent of eclogite facies metamorphism in the Sanbagawabelt.(Journal of Mineralogical and Petrological Sciences,108-4,189-200,2013
今回の受賞について一言
  卒業生と一緒に書いた論文で授賞できてうれしいです。
受賞理由
  【推薦理由】本論文は,紀伊半島の三波川帯に産するザクロ石角閃岩の変成-変形履歴を解析し,新たにエクロジャイト相を経験した高圧の証拠を見いだしたものである。高圧変成岩では,上昇時の後退変成作用により,沈み込みに関連した累進変成作用ならびに変成ピークの証拠が消滅していることが多いが,本論文ではザクロ石中の包有物の解析から,ザクロ石角閃岩がエクロジャイト相に相当する変成作用を経験したことを示した。また,変形作用との関連では,ザクロ石中の包有物の螺旋状組織にみられる累進変成時の流動変形と,後退変成時の片理面を形成した再結晶を主体とする変形との2つのステージに分類し,変成作用と変形作用がカップリングしていることを明らかにした。これらのことから,三波川変成帯のエクロジャイト相に相当する高変成度の領域は,四国中央部から紀伊半島に延びることになり,白亜紀において海洋プレートの沈み込み後に大規模な高圧変成岩の上昇が起こったことが示唆された。本論文は,ザクロ石の包有物を含む詳細な岩石学的研究から,三波川変成帯全体の理解に貢献しており,日本鉱物科学会論文賞にふさわしい内容をもつものと判断し,受賞対象論文として推薦する。
 
  • 日本地質学会第121年学術大会 優秀ポスター賞
受賞者 森 宏 (博士課程2014年3月卒業 担当教員:Simon Wallis)
連名受賞 Simon Wallis 教授、永冶 方敬 (D2)
受賞日 2014年9月14日
題目 炭質物の石墨化における被熱時間スケールの制約
今回の受賞について一言
  このような賞を頂くことができ,大変嬉しく思います. 本ポスターの研究内容は,実験室では再現困難な数年〜数万年の時間スケールにおける石墨化の進行過程の解明を目指し,天然に産する岩石の解析とモデリングを併用してアプローチしてきたものです. 今回の受賞を励みに,今後より具体的な定量評価の実現にむけ,さらに精進して研究を進めていきたいと思います.
受賞理由
  論理展開がしっかりしていて分かりやすく,目的も非常に明確である
 
  • 日本地質学会第121年学術大会 優秀ポスター賞

受賞者 河原 弘和 (M1, 担当教員:Simon Wallis)
連名受賞 Simon Wallis 教授、永冶 方敬 (D2)

受賞日 2014年9月14日
題目 浅部ウェッジマントル-スラブ間の相互作用の解明に向けて 〜高知県白髪山岩体を例に〜
今回の受賞について一言
  受賞理由として、この研究の将来性を評価していただいたことが特に嬉しかったです。これを励みに一日も早く論文として形になるようこれからも頑張ります。
受賞理由
  論旨が明確で話の進め方がクリアである。メリハリのある色使いで、レイアウトが良い。研究自体に将来性がある。
 
  • 環境科学会2014年会 修士課程学生の部 優秀発表賞(富士電機賞)
受賞者 山口 真、越智 俊介、田 野、畠山 岳大 (以上M1)
      三谷 宰、加藤 拓、谷口 浩規、成富 翔平 (以上M2)
      (担当教員:竹内 恒夫)
受賞日 2014年9月18日
題目 地域の「統合環境負荷量」指標の提案及び社会経済指標との関係に関する研究
今回の受賞について一言
  環境政策論をはじめて専攻するM1の学生たちが、現実の環境政策では「政策目標」がばらばらであることに気づき、出身地の都市を対象にして、環境負荷量の重量による統合を試みたものであり、まだまだ課題は残っている。8人の共同作業であり、今回の受賞は、今後の研究・提案の推進を後押ししてくれる。
 
 
  • 平成26年度防災功労者・防災担当大臣表彰
受賞者 福和 伸夫 減災連携研究センター長
受賞日 2014年9月2日
今回の受賞について一言
  長年、幅広く防災・減災活動に携わってきたことが認めていただき大変嬉しく思っています。
受賞理由
  建築耐震工学において優れた成果を残しており、最先端の研究・教育と地域の防災力の向上に貢献するほか、防災行政へ有用な提言を行うなど、防災体制の整備に尽力した。
 
  • 第36回コンクリート工学講演会 年次論文奨励賞
受賞者 伊藤 充希 (M2, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2014年7月11日
論文 温度・湿度変化による乾燥を受けたコンクリートの割裂引張強度に関する検討
今回の受賞について一言
  本研究を評価していただき、大変光栄に思います。コンクリートの耐久性向上に寄与できるよう、今後ともより一層研究に励みたいと思います。
受賞理由
  本研究では、さまざまな温度や湿度による乾燥を受けたコンクリートの割裂引張強度が変化する要因について検討を行った。その結果、受賞にふさわしい研究と認められたため受賞に至った。
 
  • 第68回セメント技術大会 優秀講演者賞
受賞者 篠野 宏 (M2, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2014年8月1日
題目 粗骨材の収縮がコンクリートの収縮ひび割れ性状に及ぼす影響に関する解析的検討
今回の受賞について一言
  栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。今後とも、研究に励んでゆきたいと存じます。
受賞理由
  第68回セメント技術大会において、講演が優秀なるものと認められたため。
 
  • 日本地球惑星科学連合2014年大会
    地球人間圏科学セクション学生優秀発表賞
受賞者 阿部 朋弥 (D3, 担当教員:堀和明)
受賞日 2014年5月29日
題目 仙台湾沿岸における津波の浸水限界と津波砂層の分布限界との関係性の解明
今回の受賞について一言
  震災直後からの3年間,被災地で現地調査を行ってきた結果が評価され大変嬉しく思います.今回の受賞を励みにして,調査・研究により一層精進していきたいと思っております.
受賞理由
  日本地球惑星科学連合2014年大会の地球人間圏科学セクションにおいて,優秀な研究発表であると評価されたため.
 
  • 第10回GISコミュニティフォーラム マップギャラリー 第二位
受賞者 青柳 淳之介 (M2, 担当教員:谷川寛樹)
 杉本 賢二 研究員、奥岡 桂次郎 助教、谷川 寛樹 教授
受賞日 2014年5月29日
題目 4d-GISによる都市のマテリアルストック・フローの可視化 -名古屋市におけるケーススタディ-
今回の受賞について一言
  このような賞をいただき、大変光栄に思っています。これからも日々精進していきたいと思います。
受賞理由
  第10回GISコミュニティフォーラムマップギャラリーにおいて、GISを用いた研究ポスターが優れていると評価されたため。
 
  • 平成25年度土木学会中部支部優秀研究発表賞
受賞者 高野 剛志 (大日本コンサルタント(株)、平成26年3月前期課程修了、担当教員:林良嗣)
受賞日 2014年5月12日
題目 居住−移動統合分析に基づく低炭素地区デザイン手法の検討
受賞理由
  平成25年度の優れた研究成果に対し、若手研究者または技術者としての将来性が期待されるため
 
  • 2014年日本コンクリート工学会賞(奨励賞)
受賞者 篠野 宏 (M2, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2014年6月11日
論文名 微細ひび割れがコンクリートの収縮に及ぼす影響に関する基礎的研究
今回の受賞について一言
  このような栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。今後とも、研究に励んでゆきたいと存じます。
受賞理由
  コンクリート工学の向上に貢献する優秀な論文と認められたため。
 
  • 2014 Industrial Ecology Gordon Research Conference Poster Competition
受賞者 Fishman Tomer (D2, 担当教員:谷川寛樹)
受賞日 2014年6月4日
題目 The Wieght of Society over Time and Space
今回の受賞について一言
  It's a great honor to win this recognition. I'd like to thank my supervisor Prof. Tanikawa and all of the lab members for their collaborative work. It's an award for all of us.
受賞理由
  This poster presents important advancements in the methodologies and research in the field of socio-economic metabolism, and shows great potential for the future of this field.
 
  • 2013年度日本ドイツ学会奨励賞
受賞者 青木 聡子 准教授
受賞日 2014年6月7日
題目 『ドイツにおける原子力施設反対運動の展開 ――環境志向型社会へのイニシアティヴ』(著書)
今回の受賞について一言
  同僚の先生方をはじめこれまで研究をおこなううえでお世話になってきたすべての方々に御礼を申し上げます。
 拙著は社会運動という切り口からドイツ社会のありようを描いたものですが、今後さらに研究を進め、その成果を日本社会に還元できればと思っております。
受賞理由
  ドイツ語圏に関する学際的学術的研究の発展に寄与するところの大きい、将来性に富む優れた研究であるため。
 
  • 日本都市計画学会 2013年 年間優秀論文賞
受賞者 森川 高行 教授
受賞日 2014年5月23日
論文名 路上乗り捨て型EVカーシェアリングが市民意識と交通行動に及ぼす影響分析 −パリ市・autolib'を例として−
受賞理由
  本論文は、パリ市・autolib’を対象として2 か年に亘る導入前後の利用者意識調査(一部、パネル調査)を通じて、路上乗り捨て型EV カーシェアリングの導入効果を分析した論文である。評価できる点としては、第一に、autolib’の導入による利用実態を分析し、市民の交通行動の変化を明確にした点があげられる。第二に、パネルデータを分析することで、EV の普及のための条件として市民が感じている点が、EV カーシェアリングを利用することで変化することを明示的に示している点があげられる。
 
  • 2014年日本建築学会賞(論文)
受賞者 勅使川原 正臣 教授
受賞日 2014年5月30日
論文名 鉄筋コンクリート造耐震壁の破壊形式および曲げ降伏後の変形性能に関する研究
今回の受賞について一言
  今回、建築学会賞(論文)をいただき誠に光栄です。多くの方からお祝いの連絡をいただき、ますます今般の受賞の重みを感じています。
 本論では,多くの共同研究者と行った比較的スケールの大きな試験体を用いた実験結果と多くの実験結果よりヒントを得た破壊推定モデルによる破壊形式の分類,曲げ降伏後のせん断破壊時の変形の定式化を行うことができました。 皆さんといただいた賞であります。改めて共同して研究を遂行してくださった多くの方々にお礼を申し上げます。
受賞理由
  本論は,曲げ降伏後に耐震壁,柱・梁部材がせん断破壊する時点での変形と,耐震壁の形状,配筋が耐震壁の破壊形式に及ぼす影響の明確化に取り組んだ研究成果をとりまとめたものであり、連層耐震壁を用いたRC造建物の耐震設計法の確立に大きく貢献する実用的価値の極めて高い研究である。
 
  • 2013年度日本建築学会東海支部学生優秀講演賞
受賞者 水谷 冬樹(M1, 担当教員:勅使川原正臣)
受賞日 2014年3月18日
題目 杭頭接合方法の違いによる基礎への地震入力に関する研究
今回の受賞について一言
  発表講演を評価していただき,このような賞を頂けたこと大変光栄に思います。今後ともより一層研究に励みたいと思います。
受賞理由
  2013年度日本建築学会東海支部研究発表会において、発表が優秀であると評価されたため受賞に至った。
 
  • 平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞
受賞者 諸田 智克 助教
受賞日 2014年4月15日
題目 月周回衛星かぐやデータを用いた月の進化過程に関する研究
今回の受賞について一言
  このような賞を頂けたのも、地球惑星物理学講座や地球学教室の皆さまからのご支援があったからです。心より感謝致します。この賞を励みとして、これからも地球惑星科学の発展のために尽力する所存です。
受賞理由
  (文部科学省より転載)
  月は最も身近な天体でありながら、その起源や進化過程の理解は不十分であり、理論的予測の域を出ない。特に月の地質活動の終了時期、天体衝突の発生の歴史は重要問題である。これらを理解するためには月面の年代を精密に計測する必要があるが、月周回衛星「かぐや」プロジェクト以前は詳細調査にたえうるデータが無かった。氏は、「かぐや」データを用いた月面地形解析によって地質史の復元を行った。特に「かぐや」データの高い空間分解能を活用し、天体表面の年代計測法を精密化することで、月の地質活動の終了時期を決定することに成功した。本研究成果は、地球を含めた太陽系固体天体の進化過程解明に向けた重要情報となるものであり、理学的側面から将来の月惑星探査、ひいては宇宙開発の促進力になると期待される。
 
  • 2013年度日本地理学会賞(若手奨励部門)
受賞者 杉江 あい(D1, 担当教員:岡本耕平)
受賞日 2014年3月27日
題目 バングラデシュ農村部における「物乞い」の慣行と行動
今回の受賞について一言
  このような光栄な賞をいただくことができて,大変うれしく思っております.編集委員会の先生方をはじめとして,学会や研究会でお世話になっている先生方,私の所属する地理学講座の先生方,学生の皆さまのおかげだと思っております.そして何よりも,調査に協力してくださったフィールドの方々と,いつも支えてくれる家族の皆にお礼を言いたいと思います.ありがとうございました.
受賞理由
  本論文は、バングラデシュ農村部における「物乞い」の施しと慣行について、精力的かつ詳細なフィールドワークに基づき、実証的に論じた作品である。従来、調査が難しく、論じられることが少なかった第三世界の「物乞い」について、障害の有無や、集落以外の場における慣行のあり方などを検討し、モピリティの重要性を指摘するなど、地理学的な視点から検討を行っている。 また、今後の世界地誌の記述に資する膨大な一次資料を収集、提供した点でも高く評価されよう。なお、本論文は、著者の卒業論文を加筆修正した作品であることも特筆される。
 
  • 2013年度日本建築学会東海支部学生優秀講演賞
受賞者 別府 克俊(M1, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2014年3月18日
題目 セシウム137から生ずるガンマ線に対する各種建築材料の遮蔽性能に関する検討
今回の受賞について一言
  優秀講演賞をいただく事ができ、大変光栄に思います。今回の受賞に甘んじることなく、福島の復興の一助となるように今まで以上に研究に邁進していきたいと思います。
受賞理由
  日本建築学会東海支部において、審査の結果、優秀な講演であると評価されたため受賞という結果に至りました。
 
  • 日本堆積学会2014年山口大会最優秀講演賞
受賞者 阿部 朋弥(D2, 担当教員:堀 和明)
受賞日 2014年3月16日
題目 2011年東北沖津波に伴う堆積土砂量の地形別特徴
今回の受賞について一言
  東日本大震災発生直後から,仙台湾沿岸において継続して行ってきた津波堆積物の現地調査に関する研究成果が評価され嬉しく思います.
受賞理由
  津波堆積物の研究は,将来の地震・津波のリスク評価を行なう上で重要である.しかし,津波堆積物の層厚は局所の地形や津波の影響を受けて変動するため,層厚と津波特性との関係性を明らかにすることは容易ではない.本研究では,層厚の総和である堆積土砂量を用いることで,局所の地形や流況の影響を小さくして,堆積物分布と津波特性との関係性を議論した点が評価された.
 
  • 2014愛知環境賞 優秀賞
受賞者 
 都市環境学専攻 奥宮研究室
 施設計画推進室・工学部施設整備推進室
 NPO法人建築設備コミッショニング協会
受賞日 2014年2月19日
題目 名古屋大学研究所共同館におけるトータル・ビルコミッショニングの実践
受賞理由
  産学連携で建築・電気・機械の各分野が横断的に、企画から運用まで全ての段階でビルコミッショニング※11体制を確立し実践した取組は、先駆性があり、エネルギーの削減に大きく貢献するとともに、ビルコミッショニングのモデルとして、建築業界を始めとする幅広い業界への波及効果が大きい点が高く評価されました。 ※11 ビルコミッショニングとは、環境・エネルギー・使いやすさの観点から、使用者の求める要求性能を取りまとめ、 設計・施工・受渡しの過程を通じて、受け渡されるシステムの適正な運転保守が可能な状態であることを検証すること。
 
  • 2013年度(第28回)日本建築学会東海賞 論文賞
受賞者 太幡 英亮 助教
受賞日 2014年2月17日
論文名 保育園児の散歩行動と街路環境の関係 −名古屋市認可保育所での散歩行動観察を通じて−
今回の受賞について一言
  歴史ある賞を頂き光栄です。
受賞理由
  女性の就労、少子化といった社会変化を背景に、高まる保育ニーズに対応して園庭を持たない小規模施設が急増し、施設周辺の街路環境が保育環境として重要性を増している。 そうした社会問題に取り組み、実際の散歩行動を多数調査し街路環境との関係を分析するなかで、多くの知見を得ている。
 
  • 2013年度日本建築学会東海支部学生優秀講演賞
受賞者 光山 茜(M2, 担当教員:村山顕人)
受賞日 2014年3月吉日
題目 宅地型長期未整備都市計画公園の見直しに向けた住民主導の地域まちづくり活動:名古屋市名東区藤巻町を事例として
今回の受賞について一言
  このような賞を頂き大変光栄に思います。これからも日々研鑽して参ります。
受賞理由
  2013年度日本建築学会東海支部研究発表会において優秀な発表講演であると評価されたため。
 
  • 平成25年度 中谷宇吉郎科学奨励賞
受賞者 永井 裕人(D3, 担当教員:藤田耕史)
受賞日 2014年2月20日
題目 ヒマラヤの岩屑被覆氷河の衛星観測による研究
今回の受賞について一言
  雪氷研究の大先輩の御名前を冠した賞を頂戴し、光栄に存じます。 ここに至るまでに頂いた数々の先生方からの応援・ご指導に感謝申し上げます。 まだまだ自分の研究は始まったばかりであり、この受賞を励みとして更に精進致します。
受賞理由
  「公益社団法人・日本雪氷学会」からの推薦。ブータン・ヒマラヤにおける正確で信頼のできる氷河台帳を作成し分析した成果は、今後の氷河研究において大きな貢献が期待される。研究成果は、国内外の学会で発表されるとともに、ヨーロッパの学術誌に査読付論文として受理されている。
 
  • 2013年度(第28回)日本建築学会 東海賞 論文賞
受賞者 五十嵐 豪(D3, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2014年2月17日
論文名 各種ポルトランドセメントおよび高炉スラグ微粉末を用いたセメント硬化体の結合水量と水蒸気BET比表面積の関係
今回の受賞について一言
  本論文を評価して頂き,大変光栄に感じております。今後,本論文の知見を活かして,コンクリートの建築材料としての性質とコンクリート中の分子の性質との関係を解き明かし,コンクリートの品質について分子スケールからコントロールできるように研究を進めていく所存です。
受賞理由
  対象論文は,セメント硬化体の水分特性を表す水蒸気BET比表面積について研究を行ったものである。コンクリートは,セメントと水の化学反応によるカルシウムシリケート水和物の生成によって硬化する材料であり,カルシウムシリケート水和物は分子構造中に水が存在することから,コンクリート中の乾燥状態によってコンクリートのさまざまな性質,特に乾燥収縮挙動に影響を及ぼす。このことから,各種ポルトランドセメントと高炉スラグ微粉末を用いたセメント硬化体を作製し,セメント硬化体の水分特性を表す水蒸気BET比表面積の経時変化を網羅的に実験値を取得し,その変化が,セメントの反応の程度や生成されたカルシウムシリケート水和物量を間接的に表し,かつ簡易に測定が可能な結合水量によって評価できることを示したことが優れた業績と認められ,今回の受賞に至りました。