環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

Home > 研究活動 > 特筆すべき研究成果

  特筆すべき研究成果 −受賞編−
環境学研究科構成員の研究成果について、学会等で功績が認められ受賞したものを掲載しています。
2015年2014年2013年2012年2011年2010年2009年2008年2007年
2006年2005年2004年2003年2002年2001年

 2012年

  • 2012年度日本海洋学会春季大会ベストポスター賞
受賞者 Qian Xu(徐 倩)(研究生、受入教員:石坂 丞二)
受賞日 2012年3月28日
題目 Multiple Excitation Fluorescence Method for Phytoplankton Distribution in East China Sea and Ise Bay
今回の受賞について一言
  As a fresher in this field, I am very glad for getting the chance of studying in Nagoya University. Thanks very much to my professor Ishizaka who is teaching me not only knowledge, but also confidence to overcome the difficulties of study. I feel myself lucky for being in this laboratory, supports and helps from every lab-friend contribute on this praise. With this encouragement, I believe myself can go further more on this study.
受賞理由
  若手研究者として将来性や表現法に優れたポスターを発表したことによりベストポスター賞を受賞した。
 
  • 2012年日本建築学会大会 シェル・空間構造部門優秀発表賞
受賞者 池田 奈保子(M1, 担当教員:大森博司)
受賞日 2012年11月30日
題目 空間構造物における冗長性評価手法に関する研究 ―偏分布荷重下での耐力制御設計法―
今回の受賞について一言
  この度は、発表を評価して頂き、大変光栄に思います。研究を進めるにあたり,多大なご支援を賜りました大森博司教授,研究室の皆様に深く感謝致します。
受賞理由
  2012年日本建築学会大会における発表「空間構造物における冗長性評価手法に関する研究―偏分布荷重下での耐力制御設計法―」が優秀であったと認められたため。
 
  • 2012年日本建築学会賞(論文)
受賞者 丸山 一平 准教授
受賞日 2012年5月30日
論文名 コンクリート中の水に関わる反応・移動・体積変化に関する一連の研究
今回の受賞について一言
  若輩ながら,このような重い賞をいただけたことを心より嬉しく思います。
受賞理由
  当該論文は、理論、実験共に高いレベルでまとめられた優れた論文であり、建設材料としてのコンクリートの学術研究および工学的応用研究の進歩発展に大きく寄与したと評価できる。 よって、ここに日本建築学会賞を贈るものである。
(日本建築学会 2012年各賞受賞者 受賞理由より抜粋)
http://www.aij.or.jp/jpn/design/2012/pdf/g-ronbun08.pdf(2013年1月10日現在)
 
  • 環境情報科学ポスターセッション 学生の部 理事長賞
受賞者 岡崎奈津子(工学部B4, 担当教員:谷川寛樹)、奥岡桂次郎(D3, 担当教員:谷川寛樹)、韓 驥、白川博章、谷川寛樹
受賞日 2012年12月4日
題目 地理情報を考慮した木造住宅寿命の変化による木材需供量と炭素固定量へのシナリオ分析
今回の受賞について一言
  今回、このようなすばらしい賞を頂き、驚きとともに大変嬉しく思います。ポスターセッションの質疑応答では、たくさんの方からご質問や貴重なアドバイスを頂き、今後の研究の励みとなりました。 今回受賞出来たのも、お世話になった先生方をはじめ、ご指導とご協力を頂いた研究室の皆様のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。今後はよりいっそう研究に励みたいと思います。
受賞理由
  本研究では長寿命型木造住宅の導入による木材需給バランスや炭素固定量への影響を都道府県毎に推計したものである。審査の結果、これらの発表内容・技術が優秀であると評価されたため受賞に至った。
 
  • 日本測地学会第118回講演会 学生優秀発表賞
受賞者 篠島 僚平(D1, 担当教員:鷺谷 威)
受賞日 2012年11月2日
題目 Bending-Unbendingに伴うスラブの沈み込む速度の変化について
今回の受賞について一言
  この度,測地学会講演会にて自身の研究発表が評価された事を大変うれしく思います。高度な解析手法等の研究発表が多い中で,自身の単純な理論の発表が評価された事は,自身に取って大変励みになる受賞となりました。この受賞を励みとし,より研究に尽力していきたいと思います。
受賞理由
  プレートテクトニクス理論において,プレート運動は剛体回転運動で非常によく記述ができるが,今回は,さらに沈み込む海洋プレートの変形を考慮して,沈み込み境界や沈み込んだ先のスラブの運動をより正確に記述する計算手法を考案した。日本測地学会第118回講演会でこの研究内容の口頭発表が評価され,今受賞に至った。
 
  • 人文地理学会賞(論文部門)
受賞者 服部 亜由未(D3, 担当教員:溝口常俊)
受賞日 2012年11月17日
題目 大正・昭和初期の鰊漁業の衰退にともなう漁家経営の変容―北海道高島郡南家を事例に―
受賞理由
  本論文は,鰊景気で湧き,その後の不漁から衰退期を迎えた大正から昭和初期における北海道高島郡での漁家経営の変遷を歴史地理学的手法を用いて丹念に実証したすぐれた水産地理学研究成果である.近代期の北海道における中堅クラスの鰊漁家,南家に関する『南弥太郎家文書』をもとに,鰊漁業衰退期に対処する漁家経営の実態を取り上げ,秋田県からの出稼ぎ者を雇用し,多様な経営戦略をとる一漁家の経営史を一次資料から詳細に明らかにしている点,そして,その考察から当時の鰊漁家経営に関するいくつかの新しい知見を導出した点は高く評価できる.(選考理由書より抜粋)
 
  • 2012年度大気化学研究会奨励賞
受賞者 須藤 健悟 准教授
受賞日 2012年11月7日
題目 化学・エアロゾル結合気候モデルの開発と全球に おける対流圏オゾン変動・起源推定に関する研究
今回の受賞について一言
  この度は、大気化学研究会・奨励賞を頂き大変光栄に思います。私は、これまで一貫して「化学・気候モデル」の開発を行いながら、大気汚染、地球温暖化、オゾン層変動など、グローバルな環境問題の研究・予測を行ってきました。今後も、モデル研究を軸に、“環境学”の発展に、微力ながら貢献していきたいと思います。
受賞理由
  須藤会員は,全球化学輸送モデルを我が国で初めて開発し、その後これをベースに気候モデルとの結合を行って化学気候モデル(CHASER)へと発展させてきた。さらに、開発した化学輸送モデルを我が国の地球システムモデルMIROC-ESM)に組み込み、成層圏・対流圏での大気化学と微小粒子(エアロゾル)を網羅的に取り扱える全球シミュレーションの手法を確立してきた。また、対流圏のオゾンやエアロゾルなどの汚染物質がどこからどのように輸送されてくるのかに着目した実験手法を開発し、大気中の長距離輸送や越境汚染の構造を全球スケールで解明した。さらに、オゾンやエアロゾルが及ぼす気候への影響・相互作用などを研究し、気候変動・大気汚染の要因を定量化するとともに、将来予測も行い、IPCC第4次報告書にも大きく貢献した。このように、須藤会員は一貫して大気化学と気候を包括的に扱える独自のモデルを開発し、これを用いた研究の成果は国内外で高く評価されており、大気化学研究会奨励賞に値する。
 
  • 地域安全学会 優秀発表賞(第30回 2012年度 地域安全学会 研究発表会 春季)
受賞者 廣井 悠 准教授(減災連携研究センター)
受賞日 2012年11月3日
題目 2012年4月3日の爆弾低気圧到来に関する社会調査の概要
今回の受賞について一言
  このたびは、賞を頂き大変光栄に思います。今後はこれを糧にし、より一層研究を続けていきたいと思います。
受賞理由
  地域安全学会研究発表会において優れた研究発表を行ったことによる。
 
  • 第34回コンクリート工学講演会 年次論文奨励賞
受賞者 中村 聡宏(D3, 担当教員:勅使川原正臣)
受賞日 2012年7月6日
題目 袖壁補強柱および一体打の袖壁付柱の終局強度評価
今回の受賞について一言
  本研究を評価して頂き,大変光栄に感じております。耐震補強の研究は,防災の観点から非常に重要な研究であると認識しておりますので,今後とも精進していきたいと思います。
受賞理由
  本研究では,袖壁補強柱や一体打ちの袖壁付き柱の終局強度を評価する手法を提案し,その妥当性を既往の実験結果から確認した。袖壁補強に関する研究は非常に少ないが,未だ多く存在する耐震性の低い中高層集合住宅に対して適した耐震補強であるため,本研究は非常に有用である。袖壁補強柱の強度を合理的に評価する手法を提案したことが評価され,受賞に至った。
 
  • 第34回コンクリート工学講演会 年次論文奨励賞
受賞者 大西 歩(M1, 担当教員:勅使川原正臣)
受賞日 2012年7月6日
題目 RC+SRC造既存中高層集合住宅における鉄骨枠付きブレース補強の配置に関する研究
今回の受賞について一言
  本研究を評価して頂き,大変光栄に感じております。本研究が,既存ストックの有効利用の観点からも非常に重要な研究であると認識しておりますので,今後とも精進していきたいと思います。
受賞理由
  本研究では,鉄骨枠付きブレースの補強配置パターンによる地震時挙動の違いを明らかにし,第2次耐震診断の適用性を確認した。また,鉄骨枠付きブレースを分散配置とした建物は中高層集合住宅において,利用の観点からも適した耐震補強であるが,分散配置とした場合の実例及び研究は少なく,安全性の確認を行う必要ある。本研究では,その検討方法を提案し,以上のことが評価され,受賞に至った。
 
  • 第34回コンクリート工学講演会 年次論文奨励賞
受賞者 西岡 由紀子(M1, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2012年7月6日
題目 早期脱型を行ったコンクリートにおける中性化進行予測
今回の受賞について一言
  本研究を評価していただき光栄に思います。本研究がコンクリートの耐久性評価技術の向上の一助となるよう,今後とも精進してまいります。
受賞理由
  本研究では,空隙中の水分移動,気相の二酸化炭素拡散,気相から液相への二酸化炭素溶解,液相中でのイオン平衡のモデル,水和反応モデルを組み合わせて早期脱型を行ったコンクリートについて中性化進行予測を行った。一般的な中性化に関する予測モデルは数多く提案されているが,早期脱型の影響を取り扱ったものはまだ少ない。本モデルと表層のひび割れ部の評価によって,早期脱型を行ったコンクリートにおける中性化進行を再現可能であることを示した点が評価され,受賞に至った。
 
  • 2012年日本建築学会優秀卒業論文賞
受賞者 篠野 宏(M1, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2012年9月12日
題目 乾燥によりコンクリートに生じるひずみ分布と微細ひび割れの評価
今回の受賞について一言
  賞をいただきありがとうございます。この研究は多くの方の助力によって行われており、特に先生や先輩方、研究室の同回の方々には本当にお世話になりました。本当に良い環境で研究をさせていただきその結果賞をいただけ幸せです。この賞をもらったことが自分の人生で一番輝いていたことにならないよう、より一層勉強に励みたいと思います。
受賞理由
  本研究では,コンクリートの乾燥収縮時に骨材の拘束によりモルタル部に生じる微細ひび割れに着目し,どのように微細ひび割れが発生するのか,また骨材の粒径や種類によってどう変化するのかを実験的に検討したものである。審査の結果受賞にふさわしい優秀な論文と認められたため受賞に至った。
 
  • 第66回セメント技術大会 優秀講演者賞
受賞者 篠野 宏(M1, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2012年7月31日
題目 骨材種類・粒径が乾燥を受けるコンクリート中のひずみ分布と骨材周辺のひび割れに及ぼす影響の評価
今回の受賞について一言
  賞をいただきありがとうございます。この研究は先生や先輩方、同回のみなさんのご助力によるところが大きく、感謝してもしつくせません。先生や先輩方、同回に恵まれとても幸運だと思います。ありがとうございました。
受賞理由
  本研究では,コンクリートの乾燥収縮時に骨材の拘束によりモルタル部に生じる微細ひび割れに着目し,どのように微細ひび割れが発生するのか,また骨材の粒径や種類によってどう変化するのかを実験的に検討したものである。審査の結果優秀なるものと認められたため受賞に至った。
 
  • 第34回コンクリート工学講演会 年次論文奨励賞
受賞者 篠野 宏(M1, 担当教員:丸山一平)
受賞日 2012年7月6日
題目 コンクリートの乾燥により生じるひずみ分布と微細ひび割れの評価
今回の受賞について一言
  賞をいただきありがとうございます。この研究は先生や先輩方、同回のみなさんのご助力によるところが大きく、感謝してもしつくせません。重ね重ねですが御礼申し上げます。
受賞理由
  本研究では,コンクリートの乾燥収縮時に骨材の拘束によりモルタル部に生じる微細ひび割れに着目し,どのように微細ひび割れが発生するのか,また骨材の粒径や種類によってどう変化するのかを実験的に検討したものである。選考の結果特に優秀な講演と認められたため受賞に至った。
 
  • 第39回環境システム研究論文発表会 優秀ポスター賞
受賞者 谷川 寛樹 教授
受賞日 2012年10月21日
論文名 東日本大震災の被災地域に存在した建築物・インフラストラクチャーの物質ストックの推計
今回の受賞について一言
  名誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。本研究に携わった各位に厚く御礼申し上げます。
受賞理由
  第39回環境システム研究論文発表会 ポスター発表の部において、発表内容及び技術が特に優秀な発表であると評価されたため
 
  • 学生奨励賞 最優秀賞
受賞者 横山 知佳(M2, 担当教員:西村浩一)
受賞日 2012年9月27日
題目 スノーパーティクルカウンタを用いた吹雪粒子速度の解析 - II
今回の受賞について一言
   栄誉ある賞を頂き、大変嬉しく思います。指導教員である西村浩一教授をはじめ、御指導・御協力頂いた皆様に、厚く御礼申し上げます。賞状に記載されておりますように、雪氷研究者として活躍できますよう、修士論文作成に向けて励んでいく所存です。
受賞理由
   研究目的が明瞭で、内容も独創性と論理性に優れ、且つ発展的であった。 また、オリジナルの挿絵を使用した表現力豊かなスライドを用いて、説得力のあるプレゼンテーションを行った。 以上が、学生による口頭発表の中で最も優秀であると認められた理由である。
 
  • 日本雪氷学会 2012年雪氷研究大会 VIP(Very Impressive Presentation)賞 優秀発表賞
受賞者 保科 優(D3, 担当教員:藤田耕史)
受賞日 2012年6月26日
題目 室内実験による積雪温度勾配による水蒸気移動とそれに伴う水安定同位体比変化
今回の受賞について一言
  このような賞をいただくことができ,大変うれしく思います.指導してくださる先生,実験に携わっていただいた皆様に厚く御礼申し上げます.今後,研究の更なる発展をめざし努力いたします.
受賞理由
  本発表は,低温下での水蒸気輸送量,水安定同位体比を観察することで,氷床コアにおける水安定同位体プロファイルの解釈に重大な影響を与える研究と考えられる.氷床コアの水安定同位体プロファイルは過去の気温の指標とされているが,積雪中での水蒸気輸送により降雪時の同位体比がそのまま保存されていない可能性があり,そのメカニズムも明らかになっていない.今後の研究の発展によって,同位体比プロファイルの解釈,より詳細な古環境復元へ貢献できると期待される.
 
  • 山本七平賞
受賞者 川田 稔 名誉教授
受賞日 2012年9月13日
題目 『昭和陸軍の軌跡』(中公新書)
今回の受賞について一言
  このような著名な賞をいただだこくとができ、大変嬉しく思っています。これを励みに、さらに研究を深めていきたいと思っています。
受賞理由
  『昭和陸軍の軌跡』については、「関心分野にも視点にも広がりがあり、評論家としての今後の活動に期待できる」ことから正賞授賞となりました。(選考委員会)
 
  • 環境科学会2012年会 ポスドクおよび博士課程学生の部 優秀発表賞(富士電機賞)
受賞者 奥岡 桂次郎(D3, 担当教員:谷川寛樹)
受賞日 2012年9月13日
題目 都市圏の低物質・低炭素化に向けた人口規模とその分布の検討
今回の受賞について一言
  このような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。本研究を進めるにあたって、お世話になった先生方や研究室の皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
受賞理由
  環境科学会2012年会ポスター発表の部において、環境科学の発展に貢献する優秀な発表であると評価されたため。
 本研究は、低物質社会・低炭素社会を実現するにあたって、都市圏の適切な人口規模や人口分布を検討しており、全国の都市圏を対象に民生部門におけるマテリアルストックと二酸化炭素排出量を推計するモデルを作成することで、地域特性に応じた分析を可能にした。これらの点において先行研究と比較して独自性が認められることが評価された。
 
  • 平成24年度土木学会 地球環境論文賞
受賞者 伊藤 友佳(亀山市、平成23年3月 前期課程修了,担当教員:林良嗣)
森本 涼子(研究生、担当教員:加藤博和)
柴原 尚希 助教(交通・都市国際研究センター)
加藤 博和 准教授
受賞日 2012年9月14日
論文名 パッケージツアーへのカーボンフットプリント付与の方法論
今回の受賞について一言
  大変名誉ある賞をいただき、本当にうれしく光栄に思っております。この研究を進めるにあたって、日本LCA学会・稲葉敦会長をはじめ日本LCA学会ニューツーリズム研究会の皆様には貴重な御意見・御議論をいただきました。心より感謝申し上げます。
 また、研究生活を支えてくださった先生方や研究室の皆様には本当に感謝しております。この研究に楽しく取組むことができ、しかもこのような賞の受賞という形で研究成果が認められたのも一重に皆様のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。
受賞理由
  土木・環境工学における学術・技術の進歩発展に独創的な業績をあげ、顕著な貢献をしたと認められたため。
 
  • 平成24年度日本環境共生学会 環境共生学術賞(奨励賞)
受賞者 柴原 尚希 助教(交通・都市国際研究センター)
受賞日 2012年9月1日
題目 交通社会資本評価における環境アセットマネジメント手法の提案
今回の受賞について一言
  この度、私のような若輩者が図らずも栄誉ある賞を受けることになり、大変うれしく思います。  私は学生時代から交通システムのライフサイクル評価に取り組んできており、特に将来排出されると予想されるCO2の不確実性に着目し、その評価方法について2010年3月に学位論文をまとめました。その成果が今回の受賞につながったということで、指導教員である加藤准教授をはじめご指導・ご協力いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。
 奨励賞はまさに学会がその研究者の不確実な将来に期待し、一層研究に励むよう奨める賞だと理解しております。その評価を貶めることのないよう、もう一度初心に戻ってこれからも研究活動に精進してまいりたいと思います。
受賞理由
  ライフサイクルアセスメント(LCA)をインフラ整備に適用する際、割引率を用いた点に新規性や学術的貢献が認められる。ただし、環境アセットマネジメント手法にはさらなる研究・探索が必要と考えられるため、方法論的な調査研究に加えて理念的な考察を今後とも深められることを期待し、奨励賞を贈る事としたい。(受賞理由書より抜粋)
 
  • 日本地質学会研究奨励賞
受賞者 森 宏 (D3, 担当教員:ウォリス=サイモン)
受賞日 2012年9月15日
論文名 Large-scale folding in the Asemi-gawa region of the Sanbagawa Belt, southwest Japan
今回の受賞について一言
  このような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。今後もさらに精進して研究に励んで行きたいと思います.
受賞理由
  本論文では,四国三波川変成帯の高変成度部の構造がどのようにして形成されたかという古くからの重要な問題を解明するため,四国中央部の三波川帯の代表的ルートである汗見川周辺地域において野外および顕微鏡下での詳細な構造観察を行った.その結果,同地域の三波川帯の最高変成度周辺における鉱物帯の繰り返しが大規模な褶曲構造で説明できることを示した.さらに,同論文では,他の地域の地質構造に関する情報をまとめ,各地域での褶曲構造の巨視的な繋がりを立体的なモデルを作成して示し,鉱物帯の分布との関係について議論している.この三波川変成帯の地質構造および沈み込み帯深部におけるプロセスを統一的に解明した研究成果は,日本地質学会研究奨励賞に値すると判断される. (受賞理由書より抜粋)
 
  • 2012年度日本海洋学会秋季大会 ベストポスター賞
受賞者 Shengqiang Wang (D1, 担当教員:石坂丞二)
受賞日 2012年9月15日
題目 「Variability of Phytoplankton Absorption in the ECS and TS influenced by Size Structure」
今回の受賞について一言
  I am so proud to get the best poster award. I would like to express my deepest gratitude to my supervisor, Prof. Joji Ishizaka, for his illuminating instruction and useful suggestions. Simultaneously,Iam also greatly indebted to all of members in Ishizaka lab for their help on my study and life.
Learning is endless, I will make persistent efforts.
受賞理由
  若手研究者として将来性や表現法に優れたポスターを発表したことによりベストポスター賞を受賞した。
 
  • 第30回レーザセンシングシンポジウム  レーザ・レーダ研究会 廣野賞
受賞者 神 慶孝 (D2, 担当教員:甲斐憲次)
受賞日 2012年9月7日
題目 地上ライダー観測によるアジアダストと氷粒子の発生頻度
担当教員である甲斐先生よりのコメント
  レーザセンシングシンポジウムは、レーザ・レーダ研究会が主催し、応用物理学会、環境科学会など14の学協会が共催しています。 廣野賞は、レーザレーダの研究・技術開発の発展を願い、今後のレーザレーダ研究会への貢献が大いに期待される若手の活躍を奨励するために授与されます。受賞資格35歳以下です。神君が伝統あるシンポジウムで受賞したことは、わがことのようにうれしく、思います。
受賞者よりのコメント
  この度は、このような賞を頂き光栄に思います。本研究を進めるにあたり、多くの先生方や研究室の皆様にご指導をいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。これからも成果を出し続けられるよう、日々邁進していきたいと思います。
受賞理由
  アジアダスト(黄砂)が気候に及ぼす影響は、未解明の部分が多い。乾燥地域から放出されるダストは氷晶核として働き、氷粒子の生成に影響を及ぼす。神君は、アジア域に展開する地上ライダーネットワークのデータからタイプ識別を行い、ダストが存在するときはしないときに比べて氷粒子の発生頻度が約10%高いことを示した。この研究成果は、ダストの気候影響研究に寄与する。
 
  • 2012年度都市住宅学会学会賞(論説賞)
受賞者 廣井 悠 准教授(減災連携研究センター)
受賞日 2012年5月26日
論説 都市防災と人間行動 -経営工学の視点より-
今回の受賞について一言
  このたびは,都市住宅学会の学会賞をいただくことになり,大変光栄に思っております.受賞対象になった論説を完成させるにあたり,多くの先生方にご指導いただきました.この場を借りまして厚く御礼申し上げます.今回の受賞を励みに,さらに努力を積み重ねていきたいと思います.
受賞理由
  本論説は,都市防災において担うべき役割が拡大しつつある自助・共助に着目し,その改善行動に関する分析を経営工学の視点から行うことの意義を論じたものである.防災における人間行動の特殊性を考慮し量的な行動予測を満足に行いうる手法群として経営工学的アプローチが有用であることの例として,リスク情報の有無が意向確率に与える影響について非集計分析を用いた確率モデルで説明可能であることや,簡易補強補助の被害軽減や財政軽減における有効性についてパレート最適集合を用いて検討可能であること等を示す.そして,都市の安全性を高める自助・共助の都市防災対策の改善について,ボトムアップの意志決定を交えて,「総合性」「地域性」「マネジメント性」の3点から検討する必要性を論じている.本論説は,都市防災について新たな研究の方向性を提示したものであり,都市住宅学会賞・論説賞に相応しいと評価される.
 
  • 平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞
受賞者 廣井 悠 准教授(減災連携研究センター)
受賞日 2012年4月17日
題目 災害対策に関する個人の行動モデルとその応用に関する研究
今回の受賞について一言
  このたびは,このような賞を頂き大変光栄に感じております.今後も精力的に研究活動を進めたく思っておりますので,ご指導のほどよろしくお願い申し上げます.
受賞理由
  本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としたものである。災害被害を軽減し空間の安全性能を高めるためには、災害リスクに対する人間の行動について科学的・客観的な見通しを立て、政策・施策の効果や限界を検証する必要がある。
 氏はこの課題解決に向けて、人間の災害に対する対策行動を量的に記述する理論モデルを構築し、その行動予測に基づいた社会制度の設計手法と具体策を提案している。特に一連の作業において応用数学や消費者行動論の知見を用いている点が独創的かつ先駆的といえ、様々な課題への応用を可能とする理論体系が構築されている。
 本研究成果は、安全・安心に関する研究分野のみならず、建築・都市計画分野においても高く評価でき、大きく当該分野をリードする理論になるものと期待される。(文部科学省より)
 
  • 日本古生物学会優秀ポスター賞
受賞者 望月貴史(特別研究生、担当教員:大路樹生)、大路樹生
Zhao Yuanlong、Peng Jin、Yang Xinglian(貴州大学・資源与環境
Gonchigdorj Sersmaa(モンゴル科学技術大学)
受賞日 2012年6月30日
題目 生痕化石から探るカンブリア紀最前期の生物活動の多様化パターンの解明
今回の受賞について一言
  この度は2012年古生物学会において名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。今後はこれを糧にし、またこれに甘んじることなく、より一層の努力と研究を続けていきたいと思います。
受賞理由
  2012年古生物学会年会のポスター発表において、発表内容・デザイン共に優秀と認められたため。
 
  • 平成24年度 環境大臣賞 地域環境保全功労者表彰
受賞者 林 良嗣 教授
受賞日 2012年6月29日
受賞理由
  専門分野の都市環境学に関する知力を活かし、多年にわたり地域の環境保全につとめた功績が顕著であるため。
 
  • 大気水圏科学セクション学生優秀発表賞
受賞者 辻野 智紀(D1, 担当教員:坪木和久)
受賞日 2012年6月15日
題目 理想化した熱帯低気圧の内部コアにおける渦ロスビー波の伝播特性
今回の受賞について一言
  本研究を進めるにあたり, 指導教員の坪木和久教授, また同研究室の多くの方々から様々な議論・コメントを頂きました. ここに御礼申し上げます.
受賞理由
  2012年日本地球惑星科学連合大会において発表されたポスター「理想化した熱帯低気圧の内部コアにおける渦ロスビー波の伝播特性」が、大気水圏科学セクションにおける学生発表の中で優秀な発表として認められたことが受賞の理由である.
 
  • 日本都市計画学会石川奨励賞
受賞者 堀田 典裕 助教
受賞日 2012年5月25日
題目 自動車と建築:モータリゼーション時代の環境デザイン
今回の受賞について一言
  石川栄耀の名前が冠された賞を受賞できたことが光栄です。
受賞理由
  本著作は、選書形式の出版物であるが、豊富な文献資料を収集・整理・ 考察することにより、クルマ社会到来に伴う、わが国における建築・土木・ 造園・都市/地域計画等の環境デザインの急激な変容を包括的に論じた、 独創的な業績である。これまで建築・土木・造園・都市/地域計画は、本来、互いに密接な関係 にありながらも、独立した学問・職能分野として確立されてきたため、これらを相互に関連でけながら計画や設計の歴史を見通すことは必ずしも 重視されて来なかった。これに対し、本著作は、「クルマ社会」対応の建築やサービス施設の類 型毎に、プロトタイプが考案され変容していく過程や、そこに潜む諸提案 の意図や思いについて示唆に富んだ考察を展開したことはもとより、これら四者の物理的関係を描くことにより、我が国における戦後の環境デザイ ンの歴史を包括的に論ずる道を拓いた点が、特に高く評価できる。(受賞理由書より抜粋)
 
  • 国際交通安全学会賞(著作部門)
受賞者 堀田 典裕 助教
受賞日 2012年4月13日
題目 自動車と建築:モータリゼーション時代の環境デザイン
今回の受賞について一言
  学際的評価が得られたことが光栄です。
受賞理由
  本格的な自動車社会の到来から50年。モータリゼーションの発達とともに我が国の国土・風景は大きく変貌をしてきました。本書はその変貌とともに自動車とそれを取り巻く現代建築に着目し、これまで自動車のために創りだされてきた建築・都市のデザインと建築家の足跡を通して、その過程を再検証・評価したもので、サスティナブルな将来に向けたデザインの可能性を示唆したものです。自動車の登場によって生み出された建築・都市デザインを問い直すことによって、成熟した社会形成を迎える我が国において、自動車社会がどのような方向性を目指すべきなのか、大変示唆に富んだメッセージが込められています。本書によって得られたその豊富な事例と詳細な検証は、今後、自動車を軸とした新たな都市・環境創り、社会基盤の再構築に向け大きな貢献をするものと期待されます。(受賞理由書より抜粋)
 
  • Second Prize Paper in 2011 Best Article Award of International Journal of Urban Sciences.
受賞者 王 運静(D3, 指導教員:林良嗣)
受賞日 2012年2月28日
論文名 Decomposition analysis of CO2 emissions increase from the passenger transport sector in Shanghai, China
今回の受賞について一言
  本研究は、グローバルCOEのRAを通して蓄積してきた成果が認められたものです。ご指導いただいた先生方、共同研究者の皆様に感謝申し上げます。
受賞理由
  本論文は、人口動態・経済発展・旅客輸送分担率・CO2排出係数といった、将来のCO2排出量を決定する要素を定量的に把握したものである。これにより、途上国における交通システムの低炭素化に向けた交通政策の導入、技術進歩に対して示唆を与えている点が評価されたと考えられる。