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このコーナーでは、環境学研究科の教員や修了生がそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

電力会社のインハウスエンジニアとして

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環境学研究科 都市環境学専攻 2019年度博士前期課程修了
萩谷 玲香

私は環境学研究科・都市環境学専攻に在籍中、照明色温度・室温が人間の心理評価に及ぼす影響や空調設備の違いが作業効率に与える影響について、被験者実験を行いながら研究を行っていました。修了後は、自分が学んできた建築設備や環境学の知識を活かしたいと思い、電力会社へ入社し、建築技術者(インハウスエンジニア)として働いています。
電力会社の中での建築部門は全体の人数から見ると小さな部門ですが、会社が保有するすべての建物の保全を行う必要があり、安定して電気を供給するために欠かせない役割を担っています。保有する建物数は合計すると10,000棟ほどあるため、少人数部隊で管理することは簡単ではありませんが、とてもやりがいのある仕事です。また、最近では容積率活用事業やまちづくりプロジェクトに参画するなど新しい挑戦にも取り組んでおり、多種多様な分野で仕事ができるのも魅力の1つだと思っています。
一方で、現在エネルギー業界の取り巻く環境は大きく変わってきており、変革が必要になっています。私の働く電力会社も時代の変化に合わせて経営理念を改訂したり、働き方改革などを進めたり、試行錯誤しながら企業として成長を続けています。 私も入社して4年目になり、最近初めての部署異動がありました。新しい部署は建築設備の技術を活用してカーボンニュートラル社会の実現などを目指しており、環境学について学んだことが活かせる良い機会だと思っています。今後の社会では建築と環境への配慮は切り離すことができないものだと思いますので、これまでの知識を活かしつつ、新しいことを学びながら、社会に貢献できるように頑張っていきたいです。
最後になりますが、環境学研究科在籍中にお世話になった方々には深く感謝しております。また、今回は「環境学と私」という場で社会人になった現在の思いを執筆する機会をいただき、誠にありがとうございました。
(はぎや れいか)

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