知の共創プログラム
公開コロキウムの実施実績
第2回公開コロキウム
- 日時
- 2025年7月9日(水)(オンライン)17:15-18:45
- 発表者
- 山﨑 陽子
- タイトル
- 宿泊業における労働力のモビリティと需給調整システム:地方都市におけるデジタルプラットフォームの活用事例を踏まえて
- 要旨
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本研究は、地方都市における宿泊業を対象に、デジタルプラットフォームを介した短期・非定住型就労が、いかにして地域社会に制度的に定着し、継続的に活用されているのかを明らかにするものである。
少子高齢化や地域経済の縮退により人手不足が深刻化するなか、柔軟な働き方を可能にするプラットフォーム就労は、新たな労働移動の仕組みとして注目されている。
本研究では、具体的な地域事例を通じて制度的定着の構造を検討することを目的とする。
本発表では、研究計画の全体像を概説したのち、調査対象地の予備調査の経過と、そこから得られた初期的知見を報告する。これらの知見は、新たな労働力確保のモデルと地域社会の持続可能性に関する示唆を与えるものである。
第1回公開コロキウム
- 日時
- 2025年6月19日(木)(オンライン)17:15-18:45
- 発表者
- 齋藤 芳子
- タイトル
- モード1科学における市民参画の多様性と成立要件
- 要旨
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本研究の目的は、モード1科学における市民参画の種々の形態に着目することで、モード1科学における市民参画の多様なあり方を描き出し、多層的な協働と分業の状況とその成立要件を明らかにしていくことにある。その背景には、科学技術への市民参画が注目され、政策の俎上にも乗っている一方で、その議論が「欠如モデル」的で、かつ、モード1科学領域における市民参画についての議論の蓄積が少ないことがある。
本発表では、研究計画の全体像を説明したのち、本研究で取り上げる事例の1つである、クラウドファンディングを通じて金銭的支援を行う市民についての調査の経過を報告する。