生態学セミナー2E (5400815)
専攻,課程 |
: |
地球環境科学専攻 後期課程 |
科目区分 |
: |
|
授業形態 |
: |
演習 |
担当教員 |
: |
依田 憲 教授, 夏原由博 教授, 杉谷健一郎 教授 |
単位数 |
: |
2 |
学期 |
: |
春学期 |
講義時間帯 |
: |
月曜 5限 |
講義場所 |
: |
教員研究室 |

目的・ねらい
生態学は、生物と環境との関係を、個体、個体群、群集、生態系の各階層におけるシステムとして扱う学問分野である。本セミナーでは、生態学とそれに関連する幅広い分野に対する理解を深めるとともに、生態学的トピックについて自ら学習し、取り組む能力を養う。また、様々な時空間スケールで現れる生態学的現象の間の関係を具体的に考察できるようにする。特に本セミナーでは、生物の生態や行動を、至近メカニズム、機能、発達、系統進化の面から解説する。また、自然環境の様々な情報を用いて意志決定を行う、動物の意志決定メカニズムについて学び、動物行動の適応進化についての理解を深める。【該当 DP】DP2

授業内容
〇秋学期の授業は、遠隔もしくは対面にて行う。受講方法については別途メール等にて通知する。
動物行動学を理解する上で必須の知識について解説しつつ、受講者がトピック毎に選んだ論文を発表・解説し、全員で議論する。
授業計画:
1.演習の進め方、学生に対する評価方法について説明する。
2.自然淘汰と遺伝浮動
3.最適戦略と進化的安定戦略、アダプティブ・ダイナミクス
4.性淘汰
5.利他行動、血縁淘汰
6.信号・コミュニケーション
7.メカニズム・至近要因
8.生活史戦略の進化
9.移動の性質
10.移動の意義
11.バイオロギング
12.動物行動学のための統計学(GLM)
13.動物行動学のための統計学(GLMM)
14.データ解析手法
15.総括
また履修者は本セミナーで実施される研究倫理教育ガイダンスの受講を必須とする。
参加者はセミナー前に指定のテキストを読んでおくこと。

成績評価方法・基準
発表の内容(60%)、授業への参加態度(積極的質問)(40%)により評価する。

教科書
"Introduction to Population Ecology", Larry L. Rockwood, Wiley-Blackwell
"Ecology: Individuals, Populations and Communities", M. Begon et al., Wiley-Blackwell
"An Introduction to Behavioural Ecology", Davis et al., Blackwell Publishing

参考書ならびに授業を受けるに当たっての注意事項等
適宜指示、資料を配布する。

授業言語
・スライド・資料: 一部英語
・口頭説明: 日英両方
・英語による質問への対応: 可

担当教員のE-Mail, TEL, 居室など
依田 憲: yoda.ken@nagoya-u.jp
夏原由博: natuhara@nagoya-u.jp
杉谷健一郎: sugi@info.human.nagoya-u.ac.jp