地球化学セミナー1E (5400245)
専攻,課程 |
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地球環境科学専攻 後期課程 |
科目区分 |
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授業形態 |
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演習 |
担当教員 |
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日高 洋 教授, 三村耕一 准教授, 平原靖大 准教授, 淺原良浩 准教授 |
単位数 |
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2 |
学期 |
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春学期 |
講義時間帯 |
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火曜 1限 |
講義場所 |
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理E101 |

目的・ねらい
さまざまな天然および人工の同位体組成の変動から,地球の核−マントル−地殻−水圏−大気圏相互の関係と形成/発展の歴史を講究する。本セミナーでは,特に本専攻以外の専門領域,すなわち人類の鉱工業活動,文化活動などによる物資循環への影響や相互作用系の理解に重点をおく。(DP2,DP4に対応)

授業内容
地球化学は、ほかの化学領域(物質の化学)と異なり,時間と空間の化学と言えよう。地球化学や地質学の基礎を知っていると講義内容の理解が容易であるが,特に必要としない。
(1) 地球化学サイクルの考え方と人為作用の組み入れ
(2) 自然界における元素分配挙動の多様性と人為作用の比較。それが持つ意義
(3) 自然界の同位体分布と変動。人為作用による同位体変動
(4) 人間活動に伴う同位体拡散と自然界の違い
(5) 放射性廃棄物とその地層処分。その危険性と安全性の分岐点
(6) 同位体をトレーサとする地球環境評価
(7) 人工同位体の記録から解析する地球史と人間活動
(8) 環境学の研究における同位体研究の意義
また履修者は本セミナーで実施される研究倫理教育ガイダンスの受講を必須とする。

成績評価方法・基準
出席並びにレポートによる。毎回講究に先立つ予習を課す。

教科書
Geochimica et Cosmochimica ActaやEarth and Planetary Science Letters, Meteoritics & Planetary Scienceなどの学術雑誌に掲載された各自の研究に深く関連した発表論文を紹介する。また、本人の研究発表をすることもある。

参考書ならびに授業を受けるに当たっての注意事項等
Stille P. and Shields G. 共編,Isotopic Signatures and Sedimentary Records. Springer

授業言語
・スライド・資料: 一部英語
・口頭説明: 日本語のみ
・英語による質問への対応: 可

担当教員のE-Mail, TEL, 居室など
hidaka@eps.nagoya-u.ac.jp
内線:3829