□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□環境学研究科 社会環境学 博士後期課程3年ソン・キジョンさん Gi Jung Song角皆 潤(環49号編集委員長)堀田 典裕(広報委員長)上村 泰裕後藤 佑介名大さんが行く372025年9月高橋 誠長尾 征洋道林 克禎【環・49号 広報委員会】 〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院環境学研究科TEL.052-789-3455www.env.nagoya-u.ac.jp/ 「日本に大きなブラジル人コミュニティがある!」。それに驚きと関心を持ったソン・キジョンさんは、豊田市の保見団地をフィールドに丹邊宣彦教授のもとたび生活習慣をめぐるトラブルが起こり、自治体やボランティア団体が「共生」のは、団地で育った第二世代(20代〜30代)。NPOなどによる日本語習得やのか。地域の複数の学習支援教室での参与観察を続けながら、当事者である「ローカル・トランスナショナル型」と位置づけ、その背後に、彼らを「支援することが今後の課題だと指摘します。 「このパターンの人たちは、今後の日本社会でとても大事な人材になると思います。彼らの可能性を見出して、日本社会に生かさないのは、もったいない」とソンさん。地域で、いかに日本社会との接点をつくることができるか。その大切さを問いかけています。研究に邁進。「日系ブラジル人第二世代の地位達成と文化変容」と題する博士論文をまとめました。 近隣の自動車関連企業で働く日系ブラジル人が多く住む保見団地は、たびに向けて試行錯誤を続けてきました。そうした地区で特にソンさんが注目した教育支援活動が動き出した地区のなかで第二世代にどのような変化があった第二世代、スタッフや親、50人以上に聞き取り調査を行いました。 分析をするなかで注目したのが、市役所の通訳や介護の場で地域住民として働き、ブラジルと日本をつなぐような役割を果たす人たち。これをソンさんは人」ではなく「地域住民」としてまちづくり活動に引き込んだNPOや学習支援組織など民間の力があると分析、彼らと地域コミュニティの関係を持続させる名古屋大学大学院環境学研究科編集後記● 編集方針を決めて原稿を依頼しないといけない時期に、霧島新燃岳の噴火即応観測、海洋・湖沼観測や台風に伴うその日程変更、さらに当初予定外の研究費の申請などが重なり、編集委員長は、編集におけるその無能さを如何なく発揮しまくりました。にも関わらず、完成にたどり着いたどころか、史上最高クラスの出来栄え(自画自賛)の「環」を発行することが出来たのは、広報委員の皆様、原稿執筆者、さらにエコラボトーク参加者の皆様の献身的なご協力のおかげです。本当にありがとうございました。皆様、隅々までぜひご高覧ください。 (角皆 潤)vol.49□□□□□□□□□□□□□□□□□□編集/編集企画室 群デザイン/オフィスYR
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