も、私は今更腹を立てることはない。だが、もしも創刊以来の古い理念が維持されるのなら、「後家の一念」と言われることを恐れずに頑張ってほしい。「一粒の麦地に落ちずば・・・」の高邁な精神で。最後に蛇足として、極めて現実的なことを二、三記しておきたい。すでに述べたように、“KWAN“の現在の寸法は定型封筒にぎりぎり入ることを念頭に決められた。だが、最近庶務掛で確かめたところ、4年前に作られたロウゴウ入りの専用の定型封筒が大量に倉庫に眠っていることが分かった。私たちの思いつきは良かったが、実行する人手がなかったので、アイディア倒れの結果になったわけだ。だとすれば、新編集委員会で新しいサイズについて検討してはどうだろう。私個人は岩波ブックレットや生協発行の季刊『読書のいずみ』の寸法がいいと思う。そうすれば、今よりは写真や図表を使ってレイアウトを工夫する余地が大きくなる。間違っても今流行りのA4サイズだけは避けてほしKWAN「環」創刊後の4年間を顧みて 「変わりゆくエリート教員文化」のなかで来日したシュタットハ−ゲン校の教員が参加した情報文化学部の授業 2004年10月24
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