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【KWAN創刊のいきさつ】初代編集長 森博嗣氏の送別会 2005年3月 こんな具合であれやこれやの用件で忙殺されながら、あと少しの我慢だと自分に言い聞かせながら、この文章を書いている。KWANは、環境学研究科が独立大学院として発足して1年後に創刊された。ソルトレイク五輪のモウグル競技で上村愛子が6位に入賞し、里谷多英が銅メドゥルに輝いた2ヵ月後の2002年4月だった。この4月には学校週5日制も正式に始まった。私はさらに2年ほど遡る2000年の秋頃から環境学研究科設立準備会の委員として広報活動の責任者として働き始めていた。当時文部省と折衝した「団子三兄弟」の一人だった黒田達朗さんに、新研究科を成功裡に発足させるためには学内外の広報活動が重要なので、と頼まれれば厭とは言えなかった。こうして、各研究科(学部)から派遣された教員によって構成された「新研究科設立準備広報委員会」が、2001年4月に正規の「環境学研究科広報委員会」として発足した。初めの頃は他大学に転出する人などもあり、KWAN「環」創刊後の4年間を顧みて 「変わりゆくエリート教員文化」のなかで18

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