天津⼤学建築学院と「合同建築・都市設計オンラインワークショップ」を開催

⼤学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コースでは,2022年4⽉23⽇(⼟)から29⽇(⾦)までの7⽇間, 中国の天津⼤学建築学院と合同で「建築・都市設計オンラインワークショップ」(以下:WS)を開催しました。 参加者は天津⼤学の都市計画や建築を専攻する⼤学院⽣・学部⽣15 名と名古屋⼤学建築学コースの⼤学院⽣14 名(うち1名はNUPACE⽣,4名はティーチング・アシスタント)の計29名です。 WSの指導は天津⼤学の鄭穎副教授と孫璐講師,孔宇航建築学院⻑,本学の⼩松尚教授,⻄澤泰彦教授,⼭出美弥助教,李燕助教が⾏いました。 本WS は,2015 年度に天津⼤学と締結した学術交流協定に基づいて,本学の建築学コースと天津⼤学の修⼠課程相当の学⽣を対象に,英語を共通⾔語にして⼀つの建築・都市デザインを提案する機会として開催しています。 2019年度までは毎年4 ⽉に名古屋で,9 ⽉にパリに赴き,実際に現地⾒学を⾏いながらWS を実施してきましたが, 2020 年度からは新型コロナウイルス感染症の世界的流⾏により,2021 年度と今年度はオンライン形式で開催しました。 (2009年度から2021年度はフランスのパリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国⽴⾼等建築学校(ENSA-PVS)と共同で開催。天津⼤学は2015年から参画。)

今回のWSの課題は,天津⼤学キャンパス内における学⽣寮周辺エリア約18,200㎡にランドスケープデザインを 含めた「新たな公共空間としてのメディア・カフェ(New Public Space-Media Cafe )」を設計するものです。 ⼤学⽣にとって憩いの場とは何か?充実した学⽣⽣活を送るために必要な空間的要素とは? 学⽣や地域住⺠にとっての創造と癒しの空間とは何か?など,⼤学という公共空間を再解釈する問いに対して4グループが新たな視点からキャンパスの今後の展開を検討しました。

WSは⼀週間という短期間であるため,WS開始までに各グループで親睦を深めながら敷地に関する情報共有および周辺分析をしました。 鄭副教授と⼩松教授による課題の理解を深めるためのレクチャーとともに,新たな試みとして中国で活躍中の若⼿建築家の庄⼦⽟⽒による作品紹介や天津⼤学の⼼理学に詳しい孫璐講師によるZ 世代の⼼理に関するレクチャーを受け, 両国の今⽇における建築デザイン,都市計画に対する⾒分を広める機会をもちました。 WS中は2回の中間講評会(4⽉25⽇,27⽇),最終⽇には成果発表会(4 ⽉29 ⽇)があり,4グループの敷地分析結果とデザイン提案が⾏われ,教員からはそれぞれにコメントがなされました。

本WSは,建築・都市デザインに対する知識向上のみならず,異なる⽂化的背景を持った学⽣同⼠が協働し, 設計課題に取り組むことの難しさや,オンラインでのコミュニケーションの在り⽅などを考える機会となっており, 改めて国際交流の重要性を考える上で⼤変意義のある試みとなりました。 今後も継続して開催できるよう,取り組んでいきたいと考えています。

《参考》今回および過去のWSの様子や成果については、下記ウェブサイトで紹介しています。
  https://www.nuac.nagoya-u.ac.jp/unique/index.html

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WSの課題敷地(天津大学キャンパス内)
 
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