環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第71回防災アカデミーを開催しました

 7月4日(月)環境総合館レクチャーホールにおいて、第71回防災アカデミーが開催され、地震予知連絡会会長の島崎邦彦東京大学名誉教授により、「東日本大震災の発生予測をめぐる諸問題」と題した講演が行われました。講演では、東日本大震災を引き起こした巨大地震と巨大津波について、最新の調査検討結果に基づいて、詳細かつ分かりやすい説明がされました。このなかで、今回の津波は、かつて仙台平野の広い範囲が浸水した869年の「貞観津波」と、1896年、三陸のリアス式海岸でとくに大きな被害を出した「明治三陸津波」の両方の性質を持っていたことが大きな被害につながったことなどが解説されました。
 さらに講演では、科学な分析にとどまらず、地震・津波に関するこれまでの研究成果が、どのように防災施策に反映されてきたか、あるいは、されてこなかったのかという社会的な問題が提起されました。
 今回の講演は、東海地方に住む私たちにとって、近い将来予測される地震・津波災害にいかに備えるべきかを考える上で大変示唆に富んだ内容でした。会場には過去最多の199名が駆けつけ、会場内は満席となりました。会場の外に設置したスクリーンに、会場内の様子がビデオカメラにより中継されました。
災害対策室のホームページ
今後の予定(8月は開催されません)
9月13日(火) 西澤 邦秀(名古屋大学名誉教授)
「東電原発事故による環境汚染が地域住民に及ぼしている影響−衣・食・住・被曝・健康・  法規制−」

 写真

写真1
講演する島崎東京大学名誉教授・地震予知連絡会会長
写真2
会場の様子
写真3
ロビーで行われた講演中継の様子