環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第三回市民向け環境学公開講演会「生物多様性を理解するために」を開催しました

 環境学研究科しんきん環境事業イノベーション寄附講座は、3月24日(水)、西尾市、西尾信用金庫、碧海信用金庫、岡崎信用金庫、蒲郡信用金庫の後援のもと、COP10パートナーシップ事業の一環として西尾信用金庫本店1F会議室にて、市民向け環境学公開講演会「生物多様性を理解するために」を開催しました。
 講演会は当講座の河原准教授の司会により開演し、最初に西尾信用金庫の近藤理事長が挨拶しました。西尾市には高浜川水系に油ヶ淵という湖沼があり、平成20年度時点で全国ワースト16という不名誉な立場にあります。油ヶ淵の平成20年度のCOD値は7.6mg/ℓで、環境基準(湖沼B類型5mg/ℓ以下)を超えています。それで行政と協働した住民活動が油ヶ淵の浄化運動を展開していますが、西尾信用金庫も油ヶ淵水質浄化応援定期預金を企画し、3月25日から発売総額を30億円と設定して募集を開始しました。三河地区の各信用金庫では、このような環境浄化運動に協賛した金融商品企画を各種用意しています。
 次に、佐野充環境学研究科教授が「環境と共存する製造業を目指して」と題して、環境を考慮した経営を目指すよう勧め、本業を通した環境経営戦略の具体例を紹介しました。また、自動車関連産業の動向について図表をつかって分かりやすく解説しました。
 続いて、林誠司環境学研究科講師が、浜辺でよく目にするアサリガイやムシロガイの貝殻の特徴や模様のバリエーションが成長とともに変化する様子について、スライドを使って市民に分かりやすく解説しました。当日の講演会への参加者は60名で、多くは企業経営者やサラリーマンでしたが、それぞれが休日の浜辺で過ごした楽しい思い出を懐かしむように次々に映しだされる画像に目を輝かせておりました。
 最後に、当講座の安田公昭教授が、今日の省エネ社会の実現に向かう政策を世界中で同期的に推進する背景・動機について、新聞などのマスコミの切り口と違った視点で解説しました。
 次回は、4月22日(木)に安城市民会館にて開催されます。
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  http://www.env.nagoya-u.ac.jp/news/20100115/index.html

 写真

写真1
開会挨拶をする西尾信用金庫 近藤理事長
写真2
会場の様子