環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 安城市立桜林小学校において防災学習を実施

 1月13日(火)、死者2306人を出した三河地震から64年目を迎えた日に、被災地である愛知県安城市立桜林小学校において、防災学習「三河地震被災体験談から学ぶ、わたしたちの防災術」が実施されました。

 これは、内閣府が支援する「防災教育チャレンジプラン」に採択された「土地の古老の三河地震被災体験談から学ぶ、地震・災害のしくみと防災のあり方」プランの一環として、災害対策室歴史災害教訓伝達プロジェクト(代表・木村玲欧助教)が同市の防災課・学校教育課・教育委員会などと協力して進めているもので、7月11日の志貴小学校、9月24日の祥南小学校に続く本年度3校目の開催となりました。

 今回の学習は6年生2クラスを対象に、同校の体育館を会場として2時間(90分)にわたって行われました。1時間目は、地震災害の実態を学ぶために、木村玲欧助教の司会により、1945年の三河地震で被災した鈴木敏枝さん・沓名美代さんの姉妹が、自らの被災体験とそのときの心理などをわかりやすく紹介しました。2時間目には、体験談から学んだ「地震の前後にどんなことをすればよいか」について、地域で活動する防災ボランティア「安城防災ネット」の指導のもと、ワークショップ形式の少人数体験学習が行われました。

 近い将来に起こると言われている東海・東南海・南海地震といった巨大地震に備えるためには、その時に社会の中核となる子どもたちに対する防災教育や学校を含む地域内・地域間連携の充実が必要です。今回の防災学習を通して、小学校・地域ボランティア・大学が連携した新しい教育プログラムの提案を行い、今後、アンケート結果などをもとにプログラムの改善を図りながら、次年度以降も活動を行っていく予定です。

 

 写真

地震被害を知ろう(写真によるレクチャー)
被災者の体験談を聴く
絵画をもとに具体的な被災体験が語られる
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家具はどうやって固定するの?
非常持ち出し袋には何を入れるか
身近にあるもので乗りきろう(ゴミ袋のレインコート)
身近にあるもので乗りきろう(新聞紙スリッパ)
屋台全景(桜林小学校体育館)