環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 安城市祥南小学校で防災学習を実施

 災害対策室・歴史災害教訓伝達プロジェクト(代表・林能成助教)は、9月24日(水)に愛知県安城市立祥南小学校(加藤正雄校長)において防災学習を実施しました。これは内閣府が支援する「防災教育チャレンジプラン」に採択された「土地の古老の三河地震被災体験談から学ぶ、地震・災害のしくみと防災のあり方」にもとづいて、同市防災課や同教育委員会などと協力して進めているもので、7月19日の志貴小学校に続く本年度2校目の開催となりました。

 今回の学習は5年生3クラスの児童を対象にして、同校の体育館を会場にして行われました。1時間目は、地震災害の実態をまなぶため、木村玲欧助教の司会で1945年三河地震被災した鈴木敏枝さん・沓名美代さんの姉妹に、自らの被災体験とそのときの心理などをわかりやすく紹介いただきました。その後、2時間目には、体験談から学んだ「地震の前や後にどんなことをすればよいか」について、地域で活動する防災ボランティア「安城防災ネット」の指導のもとワークショップ形式の少人数体験学習で学びました。

 災害に強い地域社会をつくるためには、子ども時代からの防災教育や地域内連携の充実が重要です。今回の学習では、小学校・地域ボランティア・大学が連携した新しい教育カリキュラムの構築に向けた第一歩を踏み出すことができました。今後、アンケート結果などにもとづいてカリキュラムの改善や充実を図り、多方面に展開していく予定です。

(安城市立祥南小学校)

(安城防災ネット)

 

 写真


地震についての解説をする林助教

被災体験談を熱心にきく祥南小学校の5年生

自らの三河地震被災体験を語る鈴木敏枝さん
・沓名美代さん姉妹(司会は木村助教)

安城防災ネットの皆さんによるワークショップの様子