環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第42回防災アカデミーを開催

 9月17日(水)に、第42回防災アカデミーが環境総合館レクチャーホールで開催されました。防災アカデミーとは災害対策室が主催する市民向けの防災講演会で、防災に関する様々な分野の講師を学内外から招いて実施しているものです。2003年にはじまり、これまで5年以上継続して開催されていて、大学発のユニークな地域貢献として全国的に知られています。

 今回の防災アカデミーでは、名古屋大学工学研究科水谷法美教授による「沿岸防災と海岸工学」と題した講演がなされました。1959年の伊勢湾台風では、伊勢湾沿岸の広い範囲で高潮による甚大な被害が発生しました。名古屋では、沿岸防災は最も注目度が高く、また備えが必要な災害です。それゆえ地域住民の方の関心も高く、今回のアカデミーには84名という多くの方が参加されました。

 講演では、画像・映像などによる豊富な事例をもとに、「高波災害」、「侵食災害」、「高潮災害」、「津波災害」という4種類の沿岸災害の実態と原理、そして海岸工学の意義について大変詳しい説明がなされました。そして、海岸施設の整備ばかりでなく、それを使う人への教育の重要性が強調され、「異分野の専門家やボランティアなどが協働して取り組んでいかなければならない」という提言で講演はしめくくられました。

 防災アカデミーは毎月行われており、下記のような日程・講師が決まっております。どなたでも自由にお聞きいただくことができますので、災害対策室のホームページなどをご確認の上お越しください。皆様のご来場をお待ちしております。

(災害対策室ホームページ)

(今後の予定)

10月24日(金) 熊谷博之(防災科学技術研究所主任研究員)

「世界に拡がる日本の火山監視技術−火山防災のための国際協力の現場から−」

11月17日(月) 首藤伸夫(日本大学教授/東北大学名誉教授)

「TSUNAMI文化を世界へ!」

12月11日(木) 羽賀友信(長岡市国際交流センター長)

「外国人とどうつきあうか?〜災害時の異文化コミュニケーション」

1月20日(火) 古村孝志(東京大学総合防災情報研究センター教授)

「観測データとコンピュータシミュレーションで見る地震の強い揺れ」

2月16日(月) 岡本耕平(名古屋大学環境学研究科教授)

 「(タイトル未定)」

 

 写真

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講演する水谷法美教授
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84名の聴衆でうまった講演会場の様子
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講演後の質問には川崎浩司准教授による
詳しい解説も追加されました。
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質問に回答する宇井先生