環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 安城市志貴小学校で防災教育「地震に負けない!」を実施

安城市志貴小学校で防災教育「地震に負けない!」を実施

災害対策室

 災害対策室・歴史災害教訓伝達プロジェクト(代表・林能成助教)は、7月11日(金)に愛知県安城市立志貴小学校(金子てる子校長)において防災教育「地震に負けない!」を実施しました。これは内閣府が支援する「防災教育チャレンジプラン」に採択された「土地の古老の三河地震被災体験談から学ぶ、地震・災害のしくみと防災のあり方」というプランに基づいて同市防災課や同教育委員会などと協力して進めているもので、本年度は市内の小学校3校で活動を展開しています。

 本プランは、昭和20年に当地を襲った三河地震を題材にした「防災を科学的に学ぶカリキュラムの標準化」をめざして取り組まれています。これまでのプロジェクトで収集してきた「被災者の体験談」をもとに、被災体験者の生の証言を聞くことで小学生の防災マインドを高める工夫がなされているのが特徴です。

 当日は6年生を対象に、2-3時間目の2時間にわたって実施されました。地震の基礎知識の授業に続き、被災者の生の証言が紹介されました。体験談をお話いただいたのは同市和泉町で三河地震に遭遇した鈴木敏枝さん・沓名美代さんの姉妹で、木村玲欧助教の司会進行により生々しい被災体験の実態とそのときの心理・行動などをわかりやすく紹介くださいました。その後、いま聞いたばかりの体験談から「いのちをまもる」ためにどうすればよいのかを、ドリル形式の教材で復習して今回の特別活動を終えました。

 同校では2学期に発展的内容を学習し、12月に被災体験談をまじえた2回目の活動を行って知識の定着を図る予定です。

 写真

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地震についての解説をする林助教
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自らの三河地震被災体験を語る鈴木敏枝さん
・沓名美代さん姉妹(司会は木村助教)
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防災ドリルに熱心に取り組み志貴小学校6年生たち
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被災体験を語った沓名さんや安城防災ネットの
ボランティアの人たちがドリル実習の指導を行いました
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ドリルの正解について解説する木村助教
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「いのちをまもる」ための避難実習も実施しました