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研究科長メッセージ

環境学研究科学生の皆さんへ
 
環境学研究科長 横山 智
 

 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の新規感染者が減少したことを受けて、2023年度から名古屋大学の授業は、対面で実施されます。ようやく訪れた平常にホッとする学生が多いでしょう。ただし、学生の中には対面での授業参加を戸惑う人も相当いると思われます。これまで2年間もの間、オンライン授業が当たり前でしたから、そのように感じても無理ありません。

 しかし、オンライン授業には、教室不要という大きなメリットがあることも事実です。たとえば、現職を有する社会人学生や海外フィールド・ワーク中の学生も、ネット環境さえ確保できれば、講義やセミナーに参加できるようになりました。当研究科では、対面での授業実施を原則としつつも、個々の学生にも配慮してオンラインでの授業対応もできる限り維持するよう努めます。実際、セミナーなどでは、対面だけではなく、オンラインを併用している研究室が多いので、研究室の教員に尋ねてみてください。ウィズ・コロナを経て、ポスト・コロナのニューノーマル時代における大学院での学び方に関しては、今後も研究科で議論していく必要があると考えています。

 環境学研究科は、学理の「環境学」を体系化するため、研究科共通科目として文理にまたがる環境問題を扱う「体系理解科目」(博士前期課程)および「研究科共通科目」(博士後期課程)を複数提供することに加え、多様な教育プログラムを提供していることが大きな特徴です。国際的な環境リーダーを育成する「国際環境人材育成プログラム」(都市環境学専攻持続発展学コース博士前期課程)、パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校と天津大学建築学院との国際学生建築・都市設計ワークショップ「合同建築・都市設計ワークショップ」(都市環境学専攻建築学コース)、フィールドワークを実施して地域問題の解決策を提案する「統合環境学特別コース」(博士後期課程)、名古屋大学大学院の6研究科で連携して持続可能な開発に関する教育(ESD)を実施する「名古屋大学大学院6研究科連携ESDプログラム」(博士前期課程)、そして社会人が現職のまま大学院に入学し、環境学研究科が有する様々な研究リソースやネットワークを利活用しながら環境問題の解決に取り組んで学位取得を目指す「知の共創プログラム」(博士後期課程)など、学生の多様なニーズに合わせた教育と研究の場を提供しています。

 これらの教育プログラムの多くは、当研究科の学生数の4割を占める留学生が参加しております。私たちは、留学生をサポートし、学生間の交流を促すために、「国際室」(https://international.env.nagoya-u.ac.jp/)を2018年に設置しました。国際室では、環境総合館4階に学生交流スペースを設けると共に、留学生を含めた学生交流のための様々な行事を企画しております。国際色豊かな環境学研究科に入学したら、ぜひ積極的な異文化交流を行ってください。きっとこれまでとは違った新たな発見があると思います。

 

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