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このコーナーでは、環境学研究科の教員や修了生ががそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

つながる未来・つながる地域社会と建築

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施設・環境計画推進室
田中 英紀 教授
 (専門:建築環境設備)
本教員のプロフィール

地球環境に優しく、人の暮らしや営みを心身ともに健康的で、安全・安心かつ豊かなものにすることと、このためのエネルギー消費を極小化するという二律背反の課題解決のため、建築環境設備の分野で活動しています。ここでは、平時と有事を想定しながら、都市・地域・建築に対する熱・電気エネルギー供給や空間環境形成のための機械的システム、これに係わる社会的なしくみを如何にうまく設計し、運用するかのアイディアと技術手法が問われます。
急速な広まりを見せるIoT・AIにより、人の活動に関する多様な事象を分析して、人々に便利な情報・サービスや快適で健康的な環境を提供する時代がやがて到来します。このために、人とモノと社会システムなど、あらゆるものがつながってゆきます。
私の専門分野では、かつて建築という閉空間内の機器要素とこの集合体(システム)の効率化が主に目指されてきました。この効率化は、最大能力時のみを前提とするものから、現在では期間性能や、ときには複数システムを連結したシステム群の全体効率を考慮するものへと移行しています。また、建物や建物群(地域)に対する要望は、建物内やある地域のエネルギー使用の合理化から、大規模な再生可能エネルギー電源を含む広域なエネルギー需給バランスへの調整力や災害時に対する貢献をも期待されつつあり、その“つがなり”は広く、複雑なものになりゆこうとしています。将来は、SDGsの目標のように特化した目的達成のために他に悪影響を与えることのない、多様なつながりを前提とした理想的な全体最適化が求められます。
私が所属する施設・環境計画推進室は、大学施設の機能維持・向上と、魅力的なキャンパスづくりを支援しながら、環境学の教育・研究にも携わっています。この立場を活かし、未来に向けて、より高度な教育と研究の社会実装を推し進めるために、名古屋大学キャンパスを実証フィールド(リビング・ラボラトリ)として活用しながら、社会の先導役として本学が貢献できるよう支援することが、私の役割と感じています。
(たなか ひでき)

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