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このコーナーでは、環境学研究科の教員や修了生ががそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

青くて住みやすい田舎がいいな

顔写真

環境学研究科
澤村 明都 事務長

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坂折棚田と右奥の山が笠置山
4月から事務長を務めている澤村と申します。岐阜県恵那市でも最も田舎といわれるところで生まれ育った私は、大学事務職員となって、これまで静岡、名古屋、千葉の大学や共同利用機関で勤務してきました。転勤のたびに引越し、不自由のない都会で暮らしてきましたが、再び名古屋に勤務地が変わってからは生まれ育った地に居所を構えております。
田舎にも良さはあり、四季折々の景色はすばらしいものです。何を隠そう、現在NHKで放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』のロケ地であり、古くは、石坂洋次郎の小説『青い山脈』を映画化した際のロケ地でもあります。「青竹」「青葉」と言うようにgreenを「青」と表現すれば、山も田んぼも青一色の様相で、まさに「青い」イメージなのかもしれません。
この辺りでは高いとされる笠置山(1128m)と、約400年前から築かれた棚田に囲まれたわが町には、雪のような花を咲かせる天然記念物のヒトツバタゴや、古代岩刻文字(ペトログラフ)が刻まれた岩があります。棚田でとれた米を使った五平餅や、栗園でとれた栗の菓子、野山の山菜など、おいしい食べ物もいっぱいあります。
一方、全国の中山間地と同じく、わが町でも少子高齢化が進み、数年前の予測によれば、平成32年度には高齢化率42.7%と人口の4割以上が65歳以上になる想定です。若者が市街地へと流出しており、後継者のいない世帯が増えています。
このままでは、わが町も衰退の一途となってしまいます。
家族内の人間関係、働く場所がない、動物が畑を荒らす、高齢者の移動手段がないなど、問題も多いなかで、わが町はこれからどうすれば自然と調和のとれた住みやすい町として生まれ変わることができるでしょうか。
環境学研究科の学生の皆さんにはぜひこのような問題を考えていただき、政策提言をお願いしたいと思います。私たち住民はその提言に耳を傾けながら、力を合わせて持続可能な町づくりに取り組まなければなりません。
年老いた自分が青くて住みやすい田舎で暮らしている姿を想像しています。
(さわむら あきと)

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