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このコーナーでは、環境学研究科の教員や修了生ががそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

まちづくりにおける環境学

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都市環境学専攻 2016年修了
青柳 淳之介

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私は現在、建設コンサルタントの都市計画系の部署で業務をしています。勤務地は大阪で、主に西日本全域の様々な規模の自治体を対象としています。業務内容も、都市計画におけるマスタープランの策定業務から、SNSを活用した地域の魅力発信のための市民ワークショップ運営のような地方創生に関する業務まで、幅広くまちづくりのコンサルティングをしています。
私が所属している部署では、何が地域にとって必要かを考えながら、自治体や官庁に対してまちづくりのコンセプトを提案していきます。まちづくりのコンセプトとしては、「観光」「交通」「居住」などの面から、利便性や安全性の向上、都市機能の集約・集積を図ることなどを挙げる例が多くあります。その中で、「環境」も必ずといっていいほど登場するキーワードです。「環境」という言葉も意味が広いですが、緑地や農地、河川などの自然的空間を指す場合、それらを保全することは当然として、まちの魅力を創出するため積極的に強化し、アピールすることで、外から人を呼び込んだり地域住民の憩いの場とする方針が、どのまちづくり計画でも当たり前のものとなっています。まちづくりが専門でない地域住民の方々と話していても、ただ欲しい都市機能を集めれば良いというわけではなく、長い目で見て良好な都市環境を作らなければならない、という意識を持たれている方が多くいます。環境を大事にするという意識は、私が学生の時に思っていた以上に浸透しているようでした。
まちづくりの計画段階では、漠然としてフワッとしたコンセプトとなってしまわないように、現況の分析や課題抽出をキッチリと行い、その地域に本当に必要なことは何かを考えることが重要です。私は、在学中は都市における物質移動について研究していましたが、現在の業務に取組む上で、環境面から定量的に分析し、客観的に都市の移り変わりを観察することを学べたのは、とてもよかったと感じています。
現在は西日本が中心ですが、この先、日本中のいろいろな地域で、まちづくりの将来像を描いていきたいと思います。
(あおやぎ じゅんのすけ)

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