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このコーナーでは、環境学研究科の教員がそれぞれの関心や出来事について広く語りかけます。

大学の社会的責任(USR)への取組

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評価企画室 都市環境学専攻(協力教員)
栗本 英和 教授
 (プロセスシステム工学,情報マネジメント,経営品質)
本教員のプロフィール

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私の専門領域は化学プラントのような大規模で複雑なシステムの最適化や安定化です。工学,情報学,環境学での教育研究活動で培ってきた「システム思考」,「プロセス指向」,「情報マネジメント」,「内部質保証」に代表される考え方や方法論を活かし,2004年度から始まった国立大学法人法による法人評価や,学校教育法による機関別認証評価の双方に係る業務課題,企画立案,基盤整備,情報分析,調査研究等の運営支援に従事しています。
2つの評価制度に共通する目的は,教育研究活動の自己点検評価を通して,大学が社会的責任(University Social Responsibility)をどのように果たしているかをを示すものであり,これは事業体の環境配慮に対する取組を社会に示す環境報告書やCRS/サステナビリティ・レポート等の枠組と基本的に同じです。昨今では,社会の期待に応える活動を誠実に実施しているかという「コンプライアンス」や,合意形成に基づいて適切な意思決定が実施されているかという「ガバナンス」の観点も含めた取組も必要になっています。
このように環境という概念は自然環境だけでなく,人間による都市や街,工場や農場などの人工環境,さらに職場や教育などの人間環境も含まれます。これらに共通する特徴は,境界が曖昧で,相互作用があり,動的な変化を起こす,多様で複雑なシステムと見なすことができ,新たな方法論に基づいた,学理の構築が期待されています。
(くりもと ひでかず)

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