地球表層過程論  (3400072)
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専攻,課程  :  地球環境科学専攻   前期課程
科目区分  :  I 類
授業形態  :  講義
担当教員  :  吉田英一 教授
単位数  :  2
学期  :  春学期
講義時間帯  :  木曜    3限
講義場所  :  博物館講義室
 
目的・ねらい
地球表層における物質循環・元素移動に関して、コンクリーションの形成や岩盤中での断層や割目の役割などを事例に、そこでの岩石・地下水との相互反応や酸化還元反応の観点から、地層、岩石中の元素がどのように溶解し、移動、吸着、固定されるのかについて講義・議論する。またその応用編として、地下地質環境への放射性廃棄物処分(地層処分)などの基本的な考え方と地下環境とのかかわり合いを論じ、将来の資源とエネルギーに関する研究課題の抽出を試みる。DP1に対応。
授業内容
初回の授業は、4月23日(木)とする。

授業では地球表層での地質環境における物質循環という観点から、以下に示す基礎的および応用的テーマについて紹介、議論する
(1) 地球表層における物質循環のメカニズム
-グローバルな岩石形成サイクルと地球表層での主な物質循環サイクル
*堆積サイクルと続成作用および土壌形成
-地球表層での物質循環における水(地下水)の役割
* 地球表層における水(地下水)の動き(通り道)とは(断層と割目)
* 水-岩石(鉱物)との相互反応(溶解・沈殿・吸着・酸化還元反応・移流と拡散  etc)
(2) トピック1(現象編):自然界での物質移動現象および関連研究
-球状コンクリーションの形成
-変動帯地質環境での花崗岩割れ目の形成プロセスと特徴、地下水との反応
-花崗岩割れ目に伴う酸化還元フロント形成と元素移動
-日本の花崗岩体中の割れ目形成史とその安定性(寿命)
-堆積岩中の酸化還元フロント形成と元素移動(ウラン鉱床など)
-岩石(堆積岩および花崗岩)中の水酸化鉄の移動と濃集
(3)トピック2(応用編):地下環境と物質移動・保存プロジェクト
-放射性廃棄物処分研究のための世界の地下研究所とその研究内容
- 地下研究所での放射性元素移動実験研究(ベルギー)
-日本の地下研究所の実験計画と現状
-地下LPG(液化天然ガス)備蓄プロジェクト(日本)      など
成績評価方法・基準
出席状況および課題提出、授業中での発表など総合的に評価
教科書
授業において適宜紹介する。また論文およびコピー資料を配布予定。
参考書ならびに授業を受けるに当たっての注意事項等
学部で使用した一般地球科学、地球化学、地質学、岩石学等の教科書、参考資料「地層処分」近未来社
授業言語
・スライド・資料: 一部英語
・口頭説明: 日英両方
・英語による質問への対応: 可
担当教員のE-Mail, TEL, 居室など
dora@num.nagoya-u.ac.jp(博物館研究室;ex5763)
 
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