パリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校、天津大学と合同建築・都市設計ワークショップを開催

大学院環境学研究科都市環境学専攻建築学コースでは、2014年9月22日(月)から26日(金)までの5日間、フランスのパリ・ヴァル・ドゥ・セーヌ国立高等建築学校(ENSA-PVS)を主会場として、ENSA-PVS、天津大学と合同で、「都市再開発地区(Bruneseau)における展望台の設計」について調査・提案する建築・都市設計ワークショップを開催しました。実施の上では、環境学研究科研究科長裁量経費の支援を受けました。今回はENSA-PVSの大学院生・学部生26名と天津大学の学部生4名及び名古屋大学建築学コースの大学院生7名(博士前期課程1年:呉剣橋・杉浦舞・錢亀夏彦・高橋典晃・渡邉真理・劉学・Teng Oudum)の計37名が参加しました。ワークショップの指導は、Boris Weliachew教授、Marc Dilet教授、Corinne Tiry-Ono教授(以上ENSA-PVS)、鄭穎副教授(天津大学)、高取千佳助教(以上名古屋大学)が行いました。 本ワークショップは、異なるバックグラウンドを持つ学生同士が英語で対話し協働し、提案する貴重な機会を提供するものですが、この取り組みは、2009年4月以降、両大学の間で締結された学術交流協定に基づき実施されています。毎年4月に名大で、9月にパリでWSを行っており、ENSA-PVSでのWSは今回が5回目(名大でのWSを含めると10回目)になります。

都市再開発地区(Bruneseau)はパリ市周縁(intra-muros)のParis市とIvry市の境界に位置し、Paris Val de Seine建築学校に隣接し、この10~12年間でパリのランドスケープを大きく変えるPARIS RIVE GAUCHEプロジェクトでの対象地となっています。本ワークショップでは、参加者は6つの国際グループに分かれ、都市再開発地区(Bruneseau)のプロジェクトについての情報提供、本地区の変化する様子や建設のプロセスを眺めるための公共の場所を提供することを目的とし、展望台(belvedere)の調査・設計提案を行いました。1日目はパリ市内の都市計画や土地利用の変遷、現在進行中の都市開発プロジェクトに関する講義を受け、現地見学に基づき課題や魅力を共有しました。2日目以降はグループ作業を行い、3日目には中間発表会、5日目の夕方には成果発表会と送別会を行いました。この間、2日目には大学内の図書館や材料ミュージアムの見学、4日目には都市プロジェクトの開発主体であるSEMAPA事務所の見学を行いました。成果発表会では、各グループの調査・提案が図面(A0版2枚)と模型によって発表されました。時間の制限はあったものの、どの提案も現在進行する開発プロジェクトに対する新たな展望台の在り方について参考になる刺激的な内容でした。ENSA-PVSの教員と学生だけではなく、SEMAPAディレクターや建築・都市デザイン関係者も来場し、意見交換が行われました。

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講義
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現地調査
 
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グループ作業
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図書館見学
 
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中間発表会
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中間発表会
 
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SEMAPA見学
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グループ作業
 
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グループ作業
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成果発表会
 
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成果発表会
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成果発表会
 
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参加者集合写真
 


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