環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

Home > トピックス

  国際シンポジウム「グローバル化時代における現代東アジアの社会環境」

 大学院環境学研究科社会環境学専攻では、2月21日(月)、22日(火)、環境総合館レクチャーホールにて国際シンポジウム「グローバル化時代における現代東アジアの社会環境」を開催しました。このシンポジウムは、国際社会科学団体連盟(IFSSO)も共催して行われました。
 21日(月)のセッション「東アジアにおける多文化状況の諸相」では、主に若手研究者8名(名大、北大、椙山女大ほか)が英語で日本の多文化状況に関連して中国・韓国・台湾・フィリピン・ミャンマー等を論じ、続いて、米国・スウェーデン・南米・カナダの多文化状況を論じました。
 22日(火)は3部構成で行われ、第1部では、ネスター・カストロ フィリピン大学教授がフィリピンの民族問題を、続いて、曾 嬿芬 台湾大学教授が東アジアの移民の状況を論じました。第2部のシンポジウム「東アジア新時代」では、樽本英樹北海道大学准教授と油井清光神戸大学教授が、東アジアの市民権や文化について問題提起し、英語で活発な議論がされました。第3部のシンポジウム「東アジアの高齢化・農業・多文化状況」では、金 益基 韓国・東国大学教授が東アジアの高齢化を、続いて、張 玉林 中国・南京大学教授が農業・農村の問題を、さらにモンゴル族の賽漢卓娜(サイハンジュナ)氏が国際結婚について日本語で論じ、議論は大いに盛り上がりました。
 グローバル化は日本を含めたアジアの問題でもあります。この問題に東アジアの社会学者、地理学者などが鋭く切り込んだ点が今回の際立った特徴であり、こうした交流こそ環境対応への重要な歩みだと実感するシンポジウムになりました。

 写真

写真1
会場の様子
写真2
懇親会での集合写真