環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 しんきん環境事業イノベーション寄附講座が第七回、第八回環境学公開講演会を開催しました

 しんきん環境事業イノベーション寄附講座は、第七回市民向け環境学公開講演会「生物多様性を理解するために」を6月11日(金)豊田市、豊田信用金庫、ほか6つの信用金庫の後援のもと豊田産業文化センターにて、第八回を6月23日(水)、豊川市、豊川信用金庫、ほか6つの信用金庫の後援のもと豊川市民プラザにて開催いたしました。
 本講演会は、今回の豊川市での講演会をもちまして第一シーズンの最終回となりました。このシーズンの講演会は、COP10パートナーシップ事業として今年の10月に名古屋市で開催される国連主催の会議である生物多様性条約第10回締約国会議を支援するために、「生物多様性を理解するために」と銘打って、一般市民に生物多様性に関わる情報を三河地区の各都市で8回にわたり開催するものでした。
 第七回講演会は豊田信用金庫の大山輝美・副理事長の挨拶で始まり、「山から都市へ、そこから海への連携軸を考える」というテーマでした。講演は高野雅夫准教授の「エコでおしゃれな山里暮らしを創り出す−里山再生の現場から」、村山顕人准教授の「都市のグリーン・インフラストラクチュアを作る」、安田公昭教授の「サンゴと褐虫藻の共生」というタイトルで行われました。市民の自然への畏敬の念をもう一度呼び起こし、生物多様性を考えてもらう機会になったのではないでしょうか。
 第八回講演会は、最初に豊川信用金庫小林常務様より開会の御挨拶をいただきました。今回のテーマである、COP10の重要課題にはABS(遺伝資源の利用から生じる利益の公平な分配)という問題があります。これを市民に理解してもらうため、渡邊幹彦特任教授に「生物多様性条約のABSに関する問題」、武田 穣教授に「企業ビジネスにおいて注意すべきことは何か」をお話していただきました。最後に安田公昭教授は、これまで7回の講演を振り返って、講演会の意義と達成したことを概説しました。また、次の第二シーズンは、文化や経済と環境学とのかかわりをテーマにした講演を企画します、と説明しました。
 8回シリーズの講演で約800名の参加者を得た環境学公開講演会は、何度も参加してくださる市民の方もシリーズを重ねるごとに増え、会場の都合により早々に定員を超え、希望者に対して参加のお断りをしなければならなかった回もありました。講演会にきて頂いた市民のみなさまに、また、講演会を開催するに当たり、多くの労をとっていただいた三河地区の7信用金庫のみなさま、本当に有難うございました。
全講演会の様子は、しんきん環境事業イノベーション寄附講座Webサイトからもご覧いただけます。
 http://shinkin.env.nagoya-u.ac.jp/record.html

 写真

写真1
第七回公開講演会 会場の様子
写真2
第八回公開講演会 会場の様子