環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第59回防災アカデミーを開催を開催しました

去る5月24日(月)、環境総合館レクチャーホールにおいて第59回防災アカデミーが開催されました。
 今回は、大阪大学大学院人間科学研究科渥美公秀教授による「モシモの時、地震は?そのためにイツモ防災を!」というタイトル行われました。講師の渥美先生は台湾集集地震、中国四川大地震等、国内のみならず海外の災害も対象に、災害ボランティアに関する研究を進められています。
 講演では、自ら経験された1995年阪神・淡路大震災の避難所における、あまり知られていない混乱の様子を話され、今後どのような対応が必要でそのために今何をすべきかを示されました。また、各被災地で学ばれた様々な教訓や、人とのつながりの大切さを訴えられました。特に「防災と言わない防災」が重要であり、日常の様々な活動が地域防災に役立つ、とのお話には説得力があり、会場につめかけた106名の聴衆の心に残る名言となりました。
 また、最後に四川大地震のある写真を示して、「まだこの写真について自分は話が出来ない」と言われたことは現場から学び続ける研究者の言葉として印象的でした。‘自然による破壊’ではない‘被災’が今なお続いていることを示す写真でした。この写真から、人あっての災害であること、互いに思いやることの大切さから防災の意義が見出されることを示され、講演を締めくくられました。
災害対策室のホームページ
今後の予定
 7月21日(水) 辻本 哲郎(名古屋大学大学院工学研究科教授)
 「東海豪雨から10年 課題は何だったのか 何が克服されたのか そして 何がなお課題か?

 写真

写真1
講演する渥美教授
写真2
会場の様子