環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第56回、57回防災アカデミーを開催しました

 1月20日、第56回防災アカデミーが開催され、神戸新聞社の磯辺康子氏より「伝え手から見た阪神・淡路大震災15年 神戸はどう変わったか」と題した講演が行われました。磯辺さんは、阪神・淡路大震災時に神戸市中央区で被災され、その後15年間、神戸新聞社においてこの震災の担当をされました。お話の中で、直接死や関連死、被災生活、復興に関する問題点などを説明され、震災による「死」とはどういうものか、また生き残った人のその後の人生について述べられました。最後に自分以外の家族を全員失った女性の体験談をお話され、被災するとはどういうことか、その想像力を持って生活してほしい、と訴えられ講演を締めくくられました。
 2月4日、第57回防災アカデミーが開催され、名古屋大学大学院環境学研究科の田中重好教授より「災害観再考 災害は短くその恵みは長い」と題した講演が行われました。先生は社会学の観点から「災害と被災の違い」を分かりやすく説明され、各自が常日頃から災害時にどうなるのかを考えることが重要と訴えられ、それを『晴れた日に荒れた山を思え』と例えられました。また、災害をコントロールしようとするのではなく、災害と共生していくことが重要であると指摘されました。先生は最後に『よりローカルな解』が『災害と共生する術』であると提言され、ご講演の締めくくりとされました。
災害対策室ホームページ
今後の予定
4月26日(月) 田所敬一(名古屋大学大学院環境学研究科准教授)
         「音で探る海溝型地震」
5月24日(月) 渥美公秀(大阪大学大学院人間科学研究科)
         「タイトル未定」

 写真

講演する磯辺氏
質疑応答の様子
第56回防災アカデミーの様子
講演する田中教授
講演する田中教授
57回防災アカデミーの様子