環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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  しんきん環境事業イノベーション寄附講座が第一回環境学公開講演会を開催催しました

 しんきん環境事業イノベーション寄附講座は、1月15日(金)、岡崎市、岡崎信用金庫の後援のもと岡崎図書館交流プラザ(リブラ)にて市民向け環境学公開講演会「生物多様性を理解する」を開催いたしました。
 環境学研究科の佐野教授の司会により開演し、最初に愛知県顧問の林清比古氏による「生物多様性とCOP10」と題する講演がはじまり、生物多様性の理念について分かりやすい解説がありました。また、今年10月に名古屋市で開催される国連主導のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の開催計画をどのように手順で立案してきたかについて多くのスライドを使って臨場感豊かに語られ、聴衆は10月のCOP10の開催に期待を膨らませたものと思われます。
 次に、環境学研究科の依田准教授は「情報機器を動物につけて環境と生態を観る」バイオロギングという研究手法を紹介しました。聴衆は動画を多用したプレゼンテーションに魅了され、鳥の目、動物の目で獲物を追いかける画像に目が釘付けになりました。このような新しい研究手法が切り開く動物生態学の新たな領域は、漁業資源などの保護の観点から重要な情報を送り届けることになることを予見させるものでした。
 最後に主催者である寄附講座の安田教授から「私たちの生活と生物多様性」という演題で生物多様性の身近な事例を紹介し、生物多様性の高さが生態系の安定に重要であることを分かりやすく話し、寄附講座の役割を説明することで締めくくりました。
 当日は140名の来場があり、20歳代から70歳代まで幅広い年代の人たちが熱心に講演に聴き入りました。環境学は、市民に大変関心が高い課題であることを肌で感じることができる講演会となりました。
今後の予定
 ・第二回 環境学公開講演会
   日時:平成22年2月17日(水) 14:00〜16:00
   場所:刈谷市市民会館 まつの間

 ・第三回 環境学公開講演会
   日時:平成22年3月24日(水) 14:00〜16:00
   場所:西尾信用金庫本店 1階会議室

 写真

司会する佐野教授
講演する林 愛知県顧問
講演する依田准教授
講演する安田教授