環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 中国・耐震技術者育成プロジェクトチームが環境学研究科と災害対策室で研修を実施しました

 大学院環境学研究科の地震工学・防災グループと災害対策室は、12月7日(月)に、中国の耐震技術者育成プロジェクトの訪問を受け、地域防災力向上のための技術開発や普及啓発に関する研修を行いました。
 中国では四川大地震の被害を受けて耐震建築物の普及が急務で、国をあげて数十万人の建築構造技術者の能力向上を目指しています。本プロジェクトは選抜された技術者が日本で高度な研修を受け、中国に戻って多数の技術者の育成を担うもので、今回は日本で研修中の20数名と、日本側の(独)建築研究所、(独)国際協力機構の担当者が、研修の一環として名古屋大学を訪問しました。
 本学からは環境学研究科・安全安心学プロジェクトと災害対策室が対応しました。まず愛知県庁や名古屋市役所の免震による耐震改修の現場を訪問し、最先端の耐震化技術に関する研修が行われました。その後、環境総合館の地域防災交流ホールで、地域防災に関する研究成果の紹介や地震災害被害軽減のための実践活動に関する講演、そのための様々な機材・教材などに関する実演・体験が行われました。
 名古屋は、市民、行政、ボランティアや専門家が連携した地域防災活動が盛んなことで知られています。本学は、そのような地域の活動を支える役割を果たしており、国内外で高く評価されています(参考資料参照)。今回の参加者も、一般市民や技術者を対象とした教材を体験して、その効果を実感し、実践のノウハウを質問するなど、名古屋ならではの活動に触れて収穫を得ていました。このプロジェクトは今後も継続し、名古屋大学での研修が実施される予定になっています。
<参考資料>
 名大トピックス199(P20-21)

 写真

防災教材の体験研修の様子
地域防災交流ホールでの研修の様子