環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 第49回、第50回防災アカデミーを開催

 第49回防災アカデミーが5月22日(水)、環境総合館レクチャーホールにおいて開催されました。今回は、広瀬弘忠東京女子大学教授による「人はなぜ逃げ遅れるか〜災害防衛論入門」と題した講演が行われました。

 人は危機的状況に接したとき、パニックになることは希で、むしろ客観的にみれば異常なほど楽観的な判断をしてしまいがちであることなどを各種の実験映像を用いてわかりやすく説明していただきました。これにより、なぜ逃げ遅れる事態が生じるのかをわかりやすく説明していただきました。

 6月8日(月)には第50回防災アカデミーが開催され、林春男京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授により、「リスクに立ち向かう―組織の危機管理入門―」と題した講演が行われました。

 組織としていかにリスクと対峙するか、その基本的考え方から最新の知見まで、幅広く明確な説明がされました。災害発生時の被害軽減と早期復旧を実現するために、組織はリスクを正確に把握しておくことが重要であることや、発生時には一元化された指揮系統のもと危機対応体制がつくられるべきであることなどが、多くの図を用いてわかりやすく説明されました。

 いずれの防災アカデミーも、参加者は100名を越え、講演の後には多くの質問が寄せられていました。

災害対策室ホームページ

(今後の予定)
7月14日(火) 須見徹太郎(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター特任教授)
「検証2008年8月末豪雨災害〜突発的水害をどう知り、どう伝えたか〜」
9月9日(水) 久田嘉章(工学院大学工学部建築学科教授)
「地域と連携した超高層ビルの地震防災−新宿駅西口地域の事例−」
10月21日(水) 室崎益輝(関西学院大学総合政策学部教授)
講演内容未定

 写真

講演する広瀬先生
第49回防災アカデミーの様子
講演する林先生
第50回防災アカデミーの様子