環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 防災教育チャレンジプラン優秀賞を受賞

 災害対策室・歴史災害教訓伝達プロジェクト(代表 木村玲欧助教)が取り組む小学校での防災教育実践「土地の古老の三河地震被災体験談から学ぶわたしたちの防災術」が、内閣府の防災教育チャレンジプラン優秀賞を受賞しました。

 この5年間、死者2,306人を出した東海地方の歴史災害「1945年(昭和20年)三河地震」について、被災者へのインタビューによって災害像と教訓を視覚化・物語化する活動を行ってきました。特にこの1年は、被災体験談・絵画をもとにした防災教材・教育プログラムを開発し、安城市内の小学校(志貴小学校、祥南小学校、桜林小学校)で実践を行ってきました(名大トピックス183号・186号・189号)。

 本プランでは「1クラス・1年間」「多人数・2時間」という2つのプログラムを実践し、その中で、地域の歴史災害である三河地震を学ぶことで子どもたちの防災マインドを高め、自発的に学習・活動するプログラムを作り、更には学習成果を家族や地域に還元する仕組みを作りました。最終報告会では、木村助教とともに、安城市立志貴小学校の岩月佐江子先生、6年生の酒井夏海さん・中根可南子さんも発表し、2人の児童が審査員の前で三河地震の被災体験劇を上演しました。これらの一連の実践について「地域の歴史災害を児童が学び、その成果を地域へ還元する素晴らしい防災教育実践」との評価をいただき、受賞が決定したものです。

 今後も、教育研究活動および地域貢献活動として本活動を推進していきたいと思っております。

 

 写真

最終報告会
安城市志貴小学校児童2名が三河地震劇を上演
受賞のもよう
楯を受けとっているのが、志貴小学校の岩月佐江子先生、後ろが、木村助教、志貴小学校児童2名(中根可南子さん、酒井夏美さん)、手渡しているのが、近藤信司・国立教育政策研究所所長