環境学研究科
Graduate School of Environmental Studies

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 平成20年度(第10回)まちとすまいの集いを開催

  「第10回まちとすまいの集い」が、11月22日(土)、環境総合館レクチャーホールにおいて開催されました。都市環境学専攻建築学教室では、毎年、「まちとすまいの集い」と題して、講演会の開催及び設計・研究活動の展示を行い、建築学教室の活動内容を学内外に情報発信しています。今年は、「都市を『見る』 - 歴史・環境・災害 -」というテーマを設定し、なごや環境大学との連携及び建築・都市関係諸団体の後援の下、約70人が参加する盛大な「集い」を実現することができました。

  講演会では、都市や建物の「変化」や「動き」を写真、地図、CGなどによって可視化し考察する建築学教室の3教員による講演を通じて、日常とは違った観点から都市の歴史や環境、災害について考えました。まず、歴史(建築史、土木史、技術史)を専門とする西澤泰彦先生が、一世紀単位の都市の動的変化を現在の都市の中に残っているモノを通じて解説し、都市の変化とその記憶の重要性を指摘しました。続いて、環境(建築・都市環境工学、環境流体工学、数値流体力学)を専門とする飯塚悟先生が、コンピュータ・シミュレーションを駆使して都市の温熱環境の変遷を視覚的に分かりやすく再現し、こうした技術を活用した温熱環境改善シナリオの検討の可能性を提示しました。そして、災害(地震防災、地震工学、耐震工学、建築構造)を専門とする飛田潤先生は、様々な地図や地盤情報から都市の地形・地盤構造と市街化の変遷を可視化し、その分析から将来の大災害の姿とそれへの対応策について考察しました。講演終了後は、活発な質疑応答が行われました。

  なお、講演会に合わせて、環境総合館のロビーには卒業設計優秀作品のパネルと模型、各研究グループの紹介パネルが展示され、また、建築学教室のメンバーが管理・運営する地域防災交流ホールや環境シミュレーションスタジオも一般公開されました。

 

 写真


西澤准教授の講演

飯塚准教授の講演

飛田准教授の講演

講演会会場

質問する参加者

ロビーでの展示